公衆衛生学研究室

研究室について

研究テーマ

超高齢化社会の日本では、「いかに元気な状態で長生きするか」は重要課題の一つです。そこで私たちは、人々の疾病予防だけでなく健康増進にも貢献するため、消費者の関心の高い「食」等の身近な生活環境と疾病予防に関する研究を行っています。

食用油摂取による生活習慣病発症予防?進展に関する解析研究

「食べると体に良くない、太る」というイメージがある「あぶら」について、それとは逆の機能、つまり体に良い機能に注目して研究を進めています。「あぶら」には、各種脂肪酸を含んださまざまな種類があります。現在、n-3系多価不飽和脂肪酸という脂肪酸を豊富に含む植物油に注目しており、特に脂肪酸以外の含有成分(例えばビタミンなど)の機能との相乗効果に興味を持っています。食べることで生活習慣病と呼ばれる心臓や血管で起こる病気を予防できるか、そのときどのようなメカニズムが体の中で働くのか、食生活に取り入れやすいかなどを調べています。その他、内蒙古農業大学(中国)と、動物由来の羊尾脂に関する共同研究も進めています。
内藤写真1
産業廃棄物の処理法、産業廃棄物資源の再利用、電気分解?物理的作用による水の活性化、低振動による解凍技術、水耕栽培システム、農地土壌肥沃度の向上、農作物の品質向上、光触媒塗装による生活環境改善の構築、物理的照射による空間洗浄など様々な企業との共同研究を行い、全ての人の健康維持増進に向けた発明?開発を行っています。

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メンバー

プロジェクト?研究業績

プロジェクト

羊尾脂に関する内蒙古農業大学との共同研究プロジェクト

内蒙古農業大学(中国)の包音都古栄 金花先生の研究グループと共同で行っているプロジェクトです。中国内モンゴル自治区の牧畜業リソース(牛および羊の副産物資源)の有する有効成分の機能性を明らかにし、これらを有効活用するとともに、研究?技術交流を通して、内モンゴル自治区におけるこの分野の科学研究の発展を目指しています。特に、大きな尾に大量の脂肪組織を持つ羊の脂肪(羊尾脂)に着目し、摂取による健康維持に対する影響を調べています。
公衆衛生学プロジェクト写真1

研究業績

著書?論文

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学会発表

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特許

破骨細胞除去フィルタおよび破骨細胞除去装置、発明者(オリンパス株式会社:内藤由紀子、袴塚康治、程錦雁)、出願番号:2010-062549(2010年3月18日)、公開番号:2011193972(2011年10月6日)、登録番号5555022(2014年6月6日)
血中から破骨細胞を除去する場合、既存の除去フィルタでは好中球やリンパ球等の必要な白血球も一緒に除去されてしまう。一方本開発装置は、血液中から破骨細胞を選択的に除去することが可能である。血液流路の表面にβリン酸三カルシウム(直径25?75 ?m)を保持している構造である。In vitroで、ヒトリンパ球がβリン酸三カルシウム表面に接着して貪食することを確認している。

アスベストの無害化処理方法(特許第6224376号、登録日2017.10.13)

ナノバブルによる殺菌方法及びこれに用いるナノバブルの発生装置(特許第6252955号、登録日2017.12.8)

冷凍食品の解凍方法及び装置(特許出願公開番号特開2017-176033、公開日2017.10.5)