医療工学科 臨床工学専攻
先輩の声
[No.1]
吉澤亮太さん
ニプロ株式会社 勤務
医療工学科臨床工学専攻 2017年卒業
大学院医療系研究科修士課程 2019年修了(修士(医科学))
ひとりでも多くの患者さんを救うために。「建学の精神」を胸に医療機器を開発しています。
さまざまな医療機器?医薬品を扱うニプロ株式会社で、主に透析関連の消耗品(ダイアライザ、血液回路、人工腎臓用透析液粉末製剤など)の開発?改良、営業支援を担当しています。
学生時代、臨床工学専攻で学んだ医療機器に関する知識は、日々の業務に活かされていると感じます。
関連学会に足を運ぶことも多く、学生時代にお世話になった先生や医療機関で働いている先輩や同級生と再会したときはうれしいですね。
医療機器の開発は、国からの承認など、クリアしなければならない課題が多く、実際に製品化まで漕ぎつけられるのはごくわずかです。
しかしだからこそ、企画段階から携わっていた製品が販売され、医療機関に採用されたときには、感慨もひとしおです。
「ひとりでも多くの患者さんのために、よりよい医療機器を世の中に広める」。 入社時に掲げたこの目標に向かって、これから一層励んでいきたいと思います。
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@の建学の精神である「開拓」「報恩」「叡智と実践」「不撓不屈」を忘れずに、新しい医療機器を最前線で開発し続けます。
[No.2]
峰尾歩さん
臨床工学専攻 4年(2021年度時点)
新潟県立長岡高等学校 出身
最先端の技術を扱う臨床工学。自分で未来を切り拓いていけることにやりがいを感じる。
卒業研究として、整形外科の先生たちと一緒に難治性骨折の再生医療に取り組んでいます。
複数の細胞を3次元で培養し、スフェロイドといわれる細胞の塊を作製。
それを骨折部に移植することで、治癒が促進されるというものです。
実現すれば、これまで治療が難しかった複雑な骨折の完治も期待できるようになります。
卒業後は筑波大学付属病院に臨床工学技士として勤務予定です。
最先端の医療を実践している現場で、臨床工学の発展に貢献できるよう頑張っていきたいと思います。
[No.3]
石田開さん
湘南工科大学工学部人間環境学科 勤務
医療工学科臨床工学専攻 2008年卒業
大学院医療系研究科修士課程 2010年修了(修士(医科学))
大学院医療系研究科博士課程 2013年修了(博士(医学))
医療系大学の教員、国立研究開発法人での研究職などを経験。北里での学びは、単に臨床工学技士の養成に留まらず、応用力や思考力、探求心の形成に繋がっていたと感じています。研究の信条である「アイディアは誰よりも早く活かすこと」は、指導教員の教えであり、今でも自分の中で活きています。
私は臨床経験がありませんが、研究や教育を通して、医療機器の安全に貢献できることが、自身の務めだと自負しています。他人と違うことをしたいという性分もありますが、学びの中で得た自身のスタンスと考えています。
微力ではありますが、今後も臨床工学分野の発展と、医療機器の安全に貢献できるよう努めていきたいと思います。
[No.4]
海老根智代さん
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@医療衛生学部医療工学科臨床工学専攻 助教
(博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@病院ME部 兼務)
医療工学科臨床工学専攻 2011年卒業
大学院医療系研究科修士課程 2013年修了 (修士(医科学))
きっかけは「医療ドラマ」。「医療現場で仕事がしてみたい」という思いがつながり、現在は、博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@病院ME部で勤務しながら、博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@医療衛生学部医療工学科臨床工学専攻の助教も務める。私が医療の道に足を踏み入れたきっかけは「医療ドラマ」でした。「医療現場で仕事がしてみたい」という思いから博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@へ入学し、気づけば卒業から10年以上が経ちました。現在は臨床工学技士として大学病院で臨床業務を行いつつ、大学教員としての仕事もしています。
「臨床工学技士が扱うのは医療機器、だけどその先には必ず人がいる」という大学生時代に教わった言葉を胸に日々の業務にあたってきました。臨床現場では、医療機器を使う患者さまはもちろんですが、それを操作する医療従事者や製品を提供する企業の方々など、医療機器を通じで想像以上に多くの「人」と関わることになります。年々進歩する知識や技術を修得?展開していくことは非常に大変で苦労も多いです。しかし、学生時代に学んだ考え方や取り組みが土台としてあるからこそ、着実に実践を重ねることができるのだと感じます。
医療機器を通して人と向き合う臨床工学技士を目指して、これからも邁進していきたいと思います。
[No.5]
坂口七海さん
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)勤務
医療工学科臨床工学専攻 2018年卒業
大学院医療系研究科修士課程 2020年修了(修士(医科学))
医薬品?医療機器等の承認審査、安全対策、健康被害救済の3つの役割を担う日本で唯一の組織、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に勤務。医療機器の安全対策に関する業務に携わる。私の所属する部署では、主に医療機器の不具合などに関する安全性情報の収集?整理、分析?評価、措置の企画?立案、製品の適正使用に関する情報提供などを実施しています。
医療機器の市販後は、潜在的なリスクが顕在化した際に市販前には想定されなかった事象に対して品目横断的に収集された情報等を踏まえ、厚生労働省や学会、業界団体、当該製品を扱うメーカーや病院等と連携して安全対策を講じています。その際、使用者側の観点から対策を検討することもあり、学生時代に学んだ医療機器の知識や、修士課程の期間に勤務していた病院で得られた臨床経験は、日々の業務に活かされていると感じます。
ありとあらゆる医療機器を対象としているため、適切な安全対策を行うために幅広い知識が求められます。非常に大きな責任が伴う仕事ではありますが、有効で安全な製品をより早く医療現場に届けることを心に刻み、迅速かつ適切な対応を心がけて日々の業務に取り組んでいます。
[No.6]
武市護さん
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@病院 ME部勤務
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@医療衛生学部臨床工学専攻 2019年卒業
入職3年間はローテーションで6部門を周り、4年目より人工心肺部門専任へ。
生命維持管理へ関わるやりがいや達成感を日々感じている。
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@病院ME部にて人工心肺専任として心臓?大血管手術での人工心肺業務、ハイブリッド手術室での経皮的大動脈弁置換術(TAVI)や経皮的僧帽弁クリップ術(Mitra clip)等のカテーテル治療、デバイス植込?交換手術の立ち会い業務を主に行なっております。
体力、精神面でもハードな業務ではありますが、実際に手術に入り、外科医や麻酔科医、看護師等と密接に関わり患者様の治療にチームの一員として関われること、人工心肺では患者様の循環(命)を預かること、こんなにもやりがいのある仕事はないのではないかと思っています。また、自身の知識と経験が体外循環や治療の質に繋がり、日々勉強する楽しさにも繋がっています。
一人前のパーフュージョニストを目指し、業務の発展や、みなさんが人工心肺に興味を持ってもらえるように、これからも精進していきたいと思います。
[No.7]
藤井清孝さん
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@医療衛生学部医療工学科臨床工学専攻 講師
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@医療衛生学部臨床工学専攻 2003年卒業
名城大学大学院都市情報学研究科社会システム学分野修士課程 2014年修了(修士(都市情報学))
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻博士課程 2019年修了(博士(保健学))
地元関西の病院で19年間臨床工学技士として働き、2022年から母校の教壇に。
病院で働きながら社会人学生として修士/博士課程を経験するなど、臨床と研究を両立。
使用ミスに起因した医療事故ゼロの社会を目指して。
医療機器のユーザーは臨床工学技士である場合も多いですが、病院全体から見ると医師や看護師の方々になります。そのような方々が使用ミスを起こさないようにするには、どうすれば良いか、病院では常に考えていました。現在の研究テーマの一つに、医療機器のユーザビリティ、いわゆる使いやすさ、があります。人と医療機器との相互作用、ヒューマン?マシンインタラクションを突き詰めることが、ユーザーの使いやすさにつながり、ひいては使用ミスに起因した医療事故ゼロの社会を実現できると考えています。研究室の学生の皆さんと日々、ワイワイと楽しみながら研究に取り組んでいます。
[No.8]
山本絢音さん
地方独立行政法人新小山市民病院医療技術部臨床工学部門
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@医療衛生学部臨床工学専攻 2022年卒業
生まれ育った土地に医療を通じて恩返し。
チーム医療におけるコミュニケーションの奥深さを感じる日々。
私は現在、地元の総合病院にて機器管理、透析、心臓カテーテル、アブレーション、手術室業務をローテーションしています。写真は経皮的心肺補助装置という機械を用いて心臓による血液の循環を補助する装置の練習風景です。在学中に印象深かったことはチーム医療について学べたことです。博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@では1年次からチーム医療についての座学があります。4年次では総合演習として実際に様々な医療職を目指す学生が集まり、ある患者さんに沿った治療?支援を検討します。その中で、自分以外の医療従事者はどんなことが得意なのか、自分の強みは何なのかを学びました。現在の私の業務のように、臨床工学技士が関わる分野は多岐に渡ります。臨床では幅広い知識はもちろんのこと、様々な医療従事者、患者さんと信頼関係を築くためのコミュニケーションが必要不可欠であり、チーム医療演習で学んだ自らの強み?多職種の強み?話し合いの進め方などの経験に助けられることがありました。勉強や技術習得に苦労することも多く、私にとってコミュニケーションはまだまだ奥が深いと感じますが、他職種から信頼を得たり、患者さんから感謝の言葉をいただいたりすることがやりがいに繋がっています。患者さんのために自分ができることを常に考えながら、今後も人として、医療人として成長し続けていきたいです。
[No.9]
深田真結さん
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@医療衛生学部臨床工学専攻 2023年卒業
大学院医療系研究科修士課程在学中(2023年度時点)
山梨県立吉田高等学校 出身
血液透析における血小板活性化を抑制する研究を進め、透析患者さんの負担を減らしたい。
血液透析を行う患者さんは、動脈硬化などの血管障害を併発しやすいことが知られています。その主な原因が血小板の活性化です。そこで私は、血液透析時に一酸化窒素(NO)を透析液に添加することで体内環境に近づけ、血小板の活性化を抑制する研究を行っています。将来、この研究を基にNOを効果的に添加できるシステムが構築されれば、血液透析による患者さんの負担を軽減できるようになります。卒業後は先端医療に取り組む病院に勤め、最新の医療機器についての知見を深め、幅広い治療に対応できる臨床工学技士になりたいと思います。