プリセプターの役割について簡単に教えてください

プリセプター

プリセプターは新人看護師に看護師として求められる手技や知識の獲得を目指しOJTを活用しながら指導をしていきます。また、COVID-19の蔓延以降、歓迎会などの職場を離れた場での他スタッフとのコミュニケーションの機会が減少した環境下であったため、メンタル面のフォローも意識をして関わるようにしました。プリセプターを担ったことで自身の学びを整理する機会にもなり、新人看護師と共に成長する事ができました。

教育担当者の役割について簡単に教えてください

教育担当者

新人看護師が看護技術や知識を習得し自律した看護師となれるよう、集合研修と部署での教育を連動させて支援していくと共に、プリセプターが新人看護師との関わりを通して成長できるよう支援していく役割があります。そのためには、コミュニケーション能力を発揮して看護研修?教育センター教育専従や上司、病棟スタッフとの関係を築きながら教育方針を共有し、目標に向かって病棟全体で支援していける体制づくりが求められていると思います。

プリセプターにとって、教育担当者はどのような存在でしたか

プリセプター

プリセプター役割を担う事が初めてであり、新人看護師との関わり方や、その人に合った指導方法、メンタル面のフォロー方法など悩むことが多くありました。その様なときに、教育担当者に相談をし、助言を得ることで、新人看護師にあった指導方法を主体的に考える事ができました。プリセプターとしての悩みに、教育担当者が親身に相談を聞いてくれて、適切な助言をもらったことで安心して新人教育に携わる事ができました。

教育担当者として、心がけていたことを教えてください

教育担当者

新人看護師やプリセプターといった対象者に関心を持ち、“相手を知る”ことを大切に関わっていました。数年にわたって教育担当者の役割を経験し、対象者の態度や行動からだけではわからないことがたくさんあることを学びました。“相手を知る”ために、どのように考えてどのように感じたのかなどを聴くこと、そしてよく対話をすることを心がけていました。また、プリセプターも新人看護師を十分把握した上で支援するよう働きかけました。そうすることで、対象者の考え方や感じ方を知ることができるだけではなく、対話によって対象者にリフレクションを促す支援ができたと思います。さらに、対象者との関係を構築することができ、個に合った支援を実践できたと考えています。

プリセプターの経験を通して学んだことを教えてください

プリセプター

自分自身がこれまでに臨床で得た知識を、そのまま相手に伝えるのではなく、“相手にどのように伝えることで関心を持ってもらえるか”という視点の重要性に気付く事ができました。専門用語を並べて伝えるのではなく、相手が理解しやすい言葉に置き換えて指導をすることは、患者?家族の指導でも活かせることであり、プリセプターを通して改めて、その重要性を学ぶ事ができました。

教育担当者の経験を通して学んだことを教えてください

教育担当者

対象理解の大切さに加え、対象者が自分自身を知ることの重要さを学びました。自分自身を客観的に把握し、自分に必要なことや足りないものに気づいたときに成長していく後輩たちの変化を体感してきました。自分の傾向や問題に自分自身で気づくことができるよう、まずは対象者が自分自身と向き合うこと、そして適切に自分を把握し評価することを、対話を通して支援していくことが大切であるということを学びました。その中で、対象者の変化や成長をしっかりと承認し、私自身の思考も整理して伝えていくことで相互理解ができ、良い教育環境がつくられると考えています。教育を通して相互に成長できる機会を大切に、教育担当者の役割を通して得た学びを今後も活かしていきたいです。

2022/12/01