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Interview
臨床教員

学生をチームの一員として迎えること、
教育ではなく共育という姿勢が大切。

プロフィール
実習指導者として数年間の経験をした後に、2010年度から新人教育担当者の役割を4年間担いました。新人教育担当者の経験により、新人から現任教育への繋がりを考えてスタッフを支援することの重要性を認識しました。そこで、2年目の看護職員を中心とした現任教育からスタートし、看護職の長期的な成長をふまえた支援を意識して活動しました。その後、看護学部での研修を経て臨床教員となり、現在に至ります。

臨床教員の役割について教えてください

臨床教員は、看護学部の実習担当教員と病棟の実習指導者の双方の役割を一人で担い、看護基礎教育の実習指導を担当します。実習 にかかわるオリエンテーション、ケースレポート指導、 個別面接、評価等について、教員と同様の役割を担います。患者やスタッフに精通している病棟所属の看護師が実習指導を行うことによって、基礎教育から卒後の現任教育まで継続した人材育成とより実践に即した教育を行うことが可能となり、基礎教育と現任教育の乖離を緩和することを目指す仕組みになっています。年1回、実習指導者連絡会と称して、基礎実習についての知識の提供や実習指導者の悩みの共有の場を設けており、実習指導者の育成にも取り組んでいます。

臨床教員として大切にしていること、心がけていることを教えてください

臨床の実際をできるだけ体験してもらえるようにすること、学生の限界を教員が作ってしまうことがないよう、学生がトライし続けられる環境をつくること、ケアを行った後に必ず実践の意味づけを行うことを心がけています。また、学生をチームの一員として受け入れ、多くのスタッフと関わることで、様々な看護観に触れることができるよう調整しています。そして、学生の安全?安心を保障すること、具体的には、学生の健康状態に配慮し、安全なケアが行えるように、実習環境(看護師とのやりとりや教員の言動)で脅威にさらされることがないように配慮しています。さらに、私自身が指導者として日々内省し、他者からのフィードバックを受ける姿勢をもって取り組むことを大切にしています。

臨床教員としての活動に関する印象的なエピソードを教えてください

臨床教員は、一人で指導者としての役割を担うことから「学生にとって関わり易い患者」を選定していました。しかし、チームでの関わりをもっと体験してほしいという思いから「関わりが難しく、ケア度が高い患者さん」も受け持ちができるようにしました。状態が悪化している終末期がん患者を受け持った学生は、「そばにいることしかできない」と悩みながらも、タッチングや快の刺激のケアを日々考え実践することで、看護師が知り得ない患者の背景や思いを理解するに至りました。学生の関わりを見た看護師は「そばにいてくれてありがとう」と言葉かけをし、積極的に学生をケアに巻き込む姿が見られるようになりました。患者が亡くなった後には、学生同士でデスカンファレンスを行い、ケアの意味や死生観を考える機会となりました。このプロセスから学生をチームの一員として迎えること、そして教育ではなく共育という姿勢が大切であると私自身も学ぶ機会となりました。

2020/11/27

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