博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@5年度 博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@メディカルセンター 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術?術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 327 109 153 218 395 612 904 1860 1518 234
 当院は博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@の付属病院として、また、圏央医療圏の地域医療支援病院として、地域医療を通じ、「信頼され頼りになる病院」を目指し、新生児から高齢者までの広い領域の疾患に対応しています。2023年度の年齢階級別患者数は、2022年度と比較し目立った変動はありませんでした。内訳の割合は、2022年度と同様、70歳以上の高齢者は増加傾向にあり、57.0%を占めました。また、29歳までの若年者割合も、2022年度の9.7%に対して2023年度は9.3%と微減となりました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 16 51.94 18.24 18.75 76.56
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 12 17.17 7.20 8.33 56.33
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 15.57 - -
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 - - 19.17 - -
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 15.70 - -
 脳神経内科は、急性期脳血管障害の患者が多く、特に脳梗塞の割合が顕著です。急性期脳梗塞にはエダラボンが有効であり、急性期治療と同時にリハビリテーションを開始します。その後は、リハビリテーション病院への転院も検討し、地域医療との連携も重視しています。
2023年度は、パーキンソン病の患者数が増加しており、専門的な診断と治療に積極的に取り組みました。また、病態に応じた各種免疫療法なども提供しています。
患者数が10件未満の診断群分類コードの詳細は、「-」といたします。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 112 3.73 8.75 0.89 75.48
06007xxx9908xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等28あり 37 4.11 5.52 0.00 74.08
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ?粘膜切除術 31 6.58 7.61 0.00 77.16
06007xxx9910xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術?処置等1あり 手術?処置等2なし 24 2.13 4.24 4.17 71.67
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ?粘膜切除術 23 3.61 2.61 0.00 67.09
 消化器内科では、内視鏡診断?治療を積極的に行っています。胆膵領域では、膵癌、胆道癌などで閉塞性黄疸となった場合には、まずプラスチックステントによる内視鏡的胆道ドレナージを行い、減黄を図ります。その後膵癌、胆道癌などの病期を精査後、手術可能な方はそのまま手術、化学療法等の適応の方には長期開存が期待できるメタリックステントを挿入します。癌のため十二指腸が狭窄している場合には、超音波内視鏡下胆道ドレナージ(EUS-BD,CDS, HGS)、経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)などで対応します。また、胃切除後などの術後腸管の患者さんも、Short型小腸鏡を用いた内視鏡的逆行性膵胆道造影検査(ERCP)で、内視鏡的に処置を行います。
 胆管結石に対しては、内視鏡的逆行性膵胆道造影検査(ERCP)で乳頭切開(EST)、あるいはバルーン拡張術(EPBD)を行い、結石を採石します。大きな石では、機械的砕石術(EML)、あるいは大口径バルーンによる乳頭拡張術(EPLBD)を行い、採石します。これらの方法でも治療できない場合には、経口的胆道鏡下に電気水圧式結石破砕療法(EHL)にて、採石します。以上により、胆管結石はほぼ100%内視鏡的に治療が可能です。
 早期の胃癌、大腸癌では、積極的に内視鏡治療、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)にて、治療を行い、近年急増しています。開腹しないため、体の回復が早く、患者さんが満足を得られています。大腸のポリープ(腺腫、癌など)も、2㎝以上の大きく、広い病変では入院治療となりますが、それ以下の小さな病変は基本的に外来にて内視鏡的ポリペクトミーで切除しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術?処置等11あり 手術?処置等2なし他の病院?診療所の病棟からの転院以外 164 3.85 3.05 2.44 70.71
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術?処置等12あり 手術?処置等2なし他の病院?診療所の病棟からの転院以外 97 3.67 3.25 1.03 71.09
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術?処置等1なし、1,2あり 手術?処置等2なし 56 4.14 4.26 0.00 67.13
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術?処置等1なし、1,3あり 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 42 9.21 9.77 0.00 79.10
050070xx99001x 頻脈性不整脈 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等2なし 定義副傷病あり 25 21.84 14.23 12.00 81.84
 循環器内科では、すべての心臓病および血管の病気に対応し、カテーテルを使用した検査や治療を行っています。その中でも、冠動脈疾患である狭心症や心筋梗塞に対する検査や治療のための入院患者さんが多くなっています。また、不整脈による失神や心不全の治療のために、ペースメーカー関連の手術や治療を行う入院患者さんも増加しています。心不全の治療入院も増加傾向にあり、心臓リハビリテーション部門と連携して総合的な治療を提供しています。これにより、患者さんの回復を促進し、治療効果を高める取り組みを行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群?慢性間質性腎炎?慢性腎不全 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等2なし 31 14.81 11.49 0.00 74.06
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群?慢性間質性腎炎?慢性腎不全 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等21あり 18 15.33 13.81 0.00 67.83
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群?慢性間質性腎炎?慢性腎不全 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等22あり 18 7.11 8.09 0.00 56.56
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等2なし他の病院?診療所の病棟からの転院以外 - - 17.38 - -
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群?慢性間質性腎炎?慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術?処置等21あり - - 34.07 - -
 当院の腎臓内科では、慢性腎不全の患者さんの診療を最も多く行っています。慢性腎不全の背景には、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症など、さまざまな疾患が存在します。これらの疾患に対して、原因を踏まえた適切な治療を提供し、患者さん一人ひとりに合った治療法を模索しています。慢性腎不全が進行すると、透析療法が必要になります。当院では、泌尿器科と連携し、血液透析および腹膜透析の両方の治療を行っています。透析療法に関しては、退院後も周辺の協力施設と連携し、患者さんの継続的なケアをサポートしています。
患者数が10件未満の診断群分類コードの詳細は、「-」といたします。
内分泌?代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術?処置等21あり 99 15.12 13.99 2.02 69.18
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 13 13.46 13.15 0.00 60.00
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術?処置等2なし 12 10.33 10.66 0.00 60.33
100140xx99x00x 甲状腺機能亢進症 手術なし 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 11 10.00 10.00 0.00 48.91
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.52 - -
 内分泌代謝内科では、主に2型糖尿病の教育入院、血糖コントロール入院を多く取り扱っています。教育入院は10日から14日間のスケジュールで、治療のみならず、栄養指導、運動療法の指導を受けて、退院後に血糖コントロールが良好に維持できるような生活習慣を身につけていただきます。内服薬でコントロールが困難な患者さんでは、入院中にインスリン注射の導入や、血糖自己測定の指導も行っております。また、1型糖尿病の患者さんについても、同様に教育入院および、インスリン調節などの血糖コントロール目的の入院を取り扱っております。糖尿病急性合併症である、糖尿病ケトアシドーシスの症例についても随時加療を行っています。
 この他内分泌代謝内科では糖尿病のみならず、高血圧患者の5?7%を占めると言われている原発性アルドステロン症の診断のための副腎静脈サンプリングの検査入院、またバセドウ病などの甲状腺疾患、クッシング症候群などの副腎疾患、成人成長ホルモン分泌不全症や尿崩症などの下垂体疾患などの内分泌疾患についての精査加療についても対応を行なっております。
患者数が10件未満の診断群分類コードの詳細は、「-」といたします。
リウマチ?膠原病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 12 15.42 14.23 0.00 66.00
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術?処置等2なし - - 20.60 - -
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術?処置等2なし - - 15.40 - -
070470xx97xxxx 関節リウマチ その他の手術あり - - 23.82 - -
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり - - 34.37 - -
 リウマチ?膠原病内科では、関節リウマチや膠原病(全身性エリテマトーデス、全身性強皮症など)を含む自己免疫疾患の治療に加えて、自己免疫に関連する肺炎や腸炎などについても、大学病院に準じた治療を行っています。 2023年度の入院治療では、重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患や関節リウマチなどのリウマチ関連疾患による入院が増加しております。
 患者数が10件未満の診断群分類コードの詳細は、「-」といたします。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 43 8.28 5.96 2.33 0.58
040100xxxxx00x 喘息 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 42 7.83 6.37 0.00 3.17
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術?処置等2なし 32 6.66 6.07 0.00 0.00
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術?処置等2なし 31 7.23 5.86 0.00 3.06
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 26 7.50 5.62 3.85 2.23
 緊急入院の急性期疾患として最も多く診療しているのは感染症疾患で、特に3歳未満の低年齢層が多く入院しています。流行時期においては、呼吸器系の疾患が上位を占めており、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、マイコプラズマ肺炎、インフルエンザ桿菌?肺炎球菌性肺炎などが多く見られます。消化器疾患では、ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどによる感染性胃腸炎が多く、輸液療法や食事療法で対応しています。また、救急車で搬送された患者さんの疾患には、けいれん性疾患(熱性けいれんやてんかん発作)、急性呼吸不全、意識障害の精査などが含まれます。急性期疾患の患者さんは、いずれも約7日から8日以内に退院し、経過が安定していれば紹介元のかかりつけ医療機関でフォローをお願いしています。
慢性疾患群としては、IgA血管炎、腎炎、ネフローゼ症候群、特発性血尿などの腎疾患のほか、小児リウマチ性疾患(若年性特発性関節炎、小児SLE、シェーグレン症候群)や免疫不全症患者に対するガンマグロブリン補充などの治療を行っています。
予定入院者としては、食物アレルギーの負荷試験、小児糖尿病や肥満の精査入院、生物学的製剤の定期投与などが対象となります。
周産期医療では、在胎34週以上の早産低出生体重児、低血糖、周期性呼吸、一過性多呼吸などに対し、DPAP(呼気吸気変換方式持続陽圧)での管理が可能な範囲で全身管理を行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 114 4.92 4.55 0.00 72.27
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術?処置等1なし 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 62 6.71 6.87 1.61 62.89
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術?処置等1なし 定義副傷病なし 40 14.15 15.12 0.00 74.83
060050xx02xxxx 肝?肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 29 14.03 14.28 0.00 71.76
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 27 5.15 5.29 0.00 38.30
 外科において最も多い癌患者さんは大腸癌の患者さんです。大腸は結腸と直腸からなり、それぞれの癌を合わせて大腸癌と呼びます。大腸癌の患者さんの多くは手術を必要とし、手術が必要な患者さんには腹腔鏡下手術を積極的に行い、病変を切除します。直腸癌は別集計のため上位5位には入りませんが、大腸癌全体としてはさらに多くの手術入院治療が行われています。また、術前後の補助化学療法や進行癌の再発時の化学療法も外科で一貫して実施しています。これらを含めて、平均在院日数は短く保たれています。
 当院外科の癌治療方針としては、上記の大腸癌をはじめ、胃癌、肝癌、膵癌、胆管癌、乳癌の患者さんに対しても化学療法?放射線治療を含めた集学的治療を行っています。消化器癌手術は可能な限り患者さんに優しい腹腔鏡下手術で行うことが大きな特徴です。
 一方、手術入院患者さんの中で最も多いのは鼠径ヘルニアです(太ももの付け根にある腹壁の開口部から腸管の一部が突出した状態)。ヘルニアが脱出したまま戻らなくなる状態を嵌頓といい、この場合、脱出した腸管に穴が空き腹膜炎などを起こすこともあるため、手術が必要です。下腹部手術などの既往がない場合、原則として腹腔鏡手術を行います。次いで多いのは胆嚢結石症やそれに伴う胆嚢炎の患者さんで、ひどい胆嚢炎の場合には緊急手術が必要であり、この場合も腹腔鏡下手術を原則としています。
 腹腔鏡下手術は患者さんの負担が少なく、低侵襲で整容性にも優れた手術法です。当科における腹腔鏡下手術は、鼠径ヘルニアと胆石症をはじめ、大腸癌、胃癌、肝癌、膵腫瘍、急性虫垂炎、腸閉塞などの一般外科疾患にまで及び、消化器手術全体の70%以上を占めています。このため、患者さんの負担が軽減され、平均在院日数も短期間で済んでいます。虫垂炎に対する虫垂切除術に関しても、膿瘍を伴う症例は別集計となっているため、実際にはさらに多くの手術が行われており、ほぼすべてが緊急手術でありながら腹腔鏡手術が行われています。 
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 93 36.44 21.96 4.30 74.20
160800xx01xxxx 股関節?大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 80 37.58 25.50 35.00 80.46
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 47 37.64 19.55 2.13 70.62
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 36 25.08 13.04 0.0 44.28
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術?処置等21あり 25 2.00 2.59 0.0 73.80
 整形外科で最も多い疾患は変形性膝関節症で、人工関節置換術が多く行われています。次に多い疾患はスポーツによる外傷も含めた膝関節外傷です。靭帯損傷や半月損傷が主であり、関節鏡視下手術が行われています。当科は運動器、すなわち上肢、下肢、関節、脊椎といった器官の外傷や疾患による痛みや機能障害、変形による患者さんの苦痛や日常生活の不自由に対する治療を行っています。なお、一般外来とともに、ひざ関節センター、股関節外来、脊椎外来、脊椎?脊髄センター、骨粗鬆症外来といった専門外来を開設してきました。これらの専門外来では、それぞれの患者さんに最も適した治療法を選択し、患者さんがご自分の病気とその治療方法について十分理解できるように説明を行い、より良い医療が提供できるよう心がけています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢?躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術?処置等1なし 25 4.68 5.14 0.0 60.44
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術?処置等2なし 21 2.00 2.82 0.0 71.29
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術?処置等2なし 15 10.53 7.22 0.0 78.93
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術?処置等1なし 12 2.25 3.93 0.0 50.58
100100xx97x1xx 糖尿病足病変 手術あり 手術?処置等2あり - - 47.07 - -
 形成外科は、体表や軟部組織の異常を治療する専門分野であり、外科手術を行う診療科の一つです。具体的には外傷の治療、皮膚の腫瘍の手術、先天異常の修正、傷跡の治療などを主に担当しています。形成外科は単に疾患を治すだけでなく、患者の形態や機能障害を改善し、社会生活の質(QOL)を向上させることを目指しています。
 特に近年増加している眼瞼下垂症の手術では、局所麻酔で行い、短期入院(主に1泊2日)で視野の改善を実現し、QOLの向上を図っています。また、軟部腫瘍や皮膚皮下腫瘍の摘出手術では、腫瘍をできるだけきれいに摘出し、傷跡も目立たないように配慮しています。
患者数が10件未満の診断群分類コードの詳細は、「-」といたします。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 12 11.50 9.89 0.00 73.00
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他) 手術なし - - 16.88 - -
040150xx99x0xx 肺?縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術?処置等2なし - - 22.55 - -
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術?処置等2なし 定義副傷病なし - - 9.17 - -
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等2なし - - 13.59 - -
 呼吸器外科では、肺や気管支などの腫瘍性疾患のほか、気胸や膿胸などの広範な呼吸器疾患に対して、大学病院に準ずる治療を提供しています。
 2023年度の入院治療は、肺の悪性腫瘍に対する外科治療(手術)が多くなり、8割以上は胸腔鏡による低侵襲手術でした。
 患者数が10件未満の診断群分類コードの詳細は、「-」といたします。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋?頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 32 10.38 9.88 0.00 80.38
010010xx03x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 20 12.30 20.70 0.00 61.40
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 17 17.47 15.57 5.88 76.65
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術?処置等1なし 手術?処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 16 17.63 15.70 0.00 67.31
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術?処置等2なし 定義副傷病なし 14 7.79 11.87 0.00 77.00
 当脳神経外科の特徴は、慢性硬膜下血腫や脳腫瘍に対する手術、痙縮に対するボトックス治療を目的とした入院が多いことが特徴です。手術では、特に大学病院でなければ出来ない難度の高い頭蓋底腫瘍手術、他科との連携が重要となる間脳下垂体腫瘍手術、放射線?抗がん剤を必要とする悪性脳腫瘍手術が中心となっています。また、開頭脳動脈瘤クリッピング術、脳梗塞に対するバイパス術、頸動脈内膜剥離術等が続きます。外傷、脊髄?脊椎疾患も多数治療を行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術?処置等2なし 71 8.58 6.85 0.00 75.13
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 58 5.09 5.22 0.00 60.50
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 56 6.09 7.08 3.57 63.77
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 32 3.66 4.02 3.13 68.81
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 28 14.89 11.19 0.00 67.46
 泌尿器科における主要手術患者数は、 第一に、膀胱悪性腫瘍に対して行われる経尿道的内視鏡手術です。腹部の切開を必要とせず、内視鏡を尿道を経て挿入し高周波メスで腫瘍を切除します。膀胱悪性腫瘍は再発も多く同手術が繰り返し必要となる場合や病状の進行度によっては、膀胱全摘出手術を余儀なくされる場合があります。 
 次に腎?尿管結石及び水腎症に対する手術です。結石の治療は体外衝撃波結石破砕装置による治療で、比較的低侵襲の手技で、衝撃波によって結石を細かく破砕し自力で排出させます。 結石の大きさによっては複数回の治療を要します。破砕困難例や結石の大きさ、位置などによっては内視鏡手術の適応となります。これは腎臓で生成された尿を膀胱に送る尿管に内視鏡を挿入し直接結石を破砕し除去する方法です。また結石による尿管の閉塞が契機になり尿のうっ滞した状態、すなわち水腎症や重症の感染症である腎盂腎炎の発症や両側の水腎症による腎不全に陥った場合は、病状の急速な悪化を回避するため、緊急で尿管ステントと言われるチューブを尿道を経て尿管内に留置して尿の流れを確保する処置を行います。尿管ステント留置は悪性腫瘍による水腎症に対しても行われます。当科では様々な急性、慢性疾患や良性、悪性疾患そして泌尿器科緊急疾患に対応しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 111 6.11 5.93 0.00 48.04
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 60 6.30 6.00 0.00 46.50
120100xx01xxxx 子宮内膜症 子宮全摘術等 31 7.00 7.03 0.00 43.06
120010xx99x50x 卵巣?子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術?処置等25あり 定義副傷病なし 28 3.00 4.05 0.00 66.61
12002xxx01x0xx 子宮頸?体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術?処置等2なし 16 5.88 10.10 0.00 51.56
 婦人科良性疾患(例えば、子宮筋腫や卵巣嚢腫)に対する治療では、患者さんにとって最適な治療法を選択するために、経過観察、投薬治療、手術療法などの選択肢を提示し、患者さんと相談しながら決定しています。当院に紹介される時点で、近隣のクリニックで十分な説明を受けたうえで手術を希望する患者さんが多いですが、その後もさらに選択肢を提示して治療方針を決定します。手術療法を選択した場合、腹腔鏡手術や子宮鏡手術などの低侵襲手術を積極的に採用し、患者さんが早期に退院できるようにしています。開腹手術は、卵巣腫瘍や子宮筋腫などの婦人科良性疾患に対してはほとんど第一選択とはされません。手術の待機時間は疾患によって異なりますが、患者さんが手術を希望してから1?2ヶ月程度で手術が行えるように努めています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 191 2.00 2.54 0.00 76.01
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 67 2.00 4.46 0.00 74.64
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片眼 23 2.00 4.82 0.00 71.70
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼 10 2.00 4.88 0.00 78.60
020340xx97xxxx 虹彩?毛様体の障害 手術あり - - 6.06 - -
 眼科では、主に白内障に対する手術である超音波乳化吸引による水晶体再建術を行っています。手術を受けられる患者様の平均年齢は70歳代ですが、80歳代後半の患者さんや90歳代前半の患者さんもいます。当院では片眼ずつ、両眼同日、日帰り手術と様々な治療プランがあり全ての患者様のニーズに合わせることが可能です。また、低侵襲緑内障手術も行っており、白内障に緑内障を合併している患者様に対しては白内障と同時に緑内障手術も行っております。入院手術の場合は1泊2日で行っております。
患者数が10件未満の診断群分類コードの詳細は、「-」といたします。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 46 8.98 6.02 0.00 60.00
030428xxxxxxxx 突発性難聴 28 8.61 8.55 0.00 55.00
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 27 5.44 5.51 0.00 53.22
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 25 7.96 7.53 0.00 26.72
030150xx97xxxx 耳?鼻?口腔?咽頭?大唾液腺の腫瘍 手術あり 22 6.55 6.75 0.00 59.86
 慢性副鼻腔炎は、鼻づまりを主な症状とし、放置すると頭蓋内や眼窩内に合併症を引き起こす可能性があります。特に、近年増加している好酸球性副鼻腔炎は、喘息を併発することが多く、治療が難しいことがよくあります。そのため、患者さんには適切な治療方針を立て、内視鏡下手術を行うことで症状の改善を図っています。
また、急性の難聴や内耳が原因と考えられるめまいを訴える患者さんも多く紹介されています。これらの疾患は、早期の診断と治療が治癒率の向上に繋がるため、迅速に入院治療を実施し、良好な治療結果を達成しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 18 - - 36 40 - 1 第7版,8版
大腸癌 11 24 30 24 81 - 1 第7版,8版
乳癌 13 16 - - - - 1 第7版,8版
肺癌 - - - - - - 1 第7版
肝癌 - - - - - 10 1 第7版,8版
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 当院では各診療科が連携して5大癌の治療を行っています。UICC病期分類(国際分類)では、T(腫瘍の広がり)、N(????節転移の程度)、M(遠隔転移の有無)の組み合わせで病期(進行度)をⅠからⅣに決定します。当院ではその病期に最も適した治療を、キャンサーボードや合同カンファレンスなどで各科が密接に連携して方針を決定しています。統計内の病期不明は、一時入院後の外来検査でN因子やM因子などを診断することがあることや、切除後に最終的なT因子が確定することもあるためです。
 胃癌と大腸癌のStage Ⅰの患者さんには、内視鏡下粘膜?粘膜下切除(消化器内科)や腹腔鏡下胃切除?大腸切除(消化器外科)による、患者さんに負担の少ない低侵襲な治療法を積極的に行っております。また、遠隔転移のあるStage Ⅳの患者さんは、消化器内科?外科が協力し、手術と化学療法、さらには緩和治療を組み合わせ、それぞれの患者さんに応じた最善の治療を選択します。それ以外のStageの患者さんは、主に消化器外科が手術治療をメインとして行い、手術後に確定した進行度に応じて補助化学療法を行っています。
 乳癌は乳腺外科において、各Stageや癌の種類に適した手術治療、化学療法、放射線療法、乳房再建など集学的に治療を行っています。
 肝癌は、消化器内科?総合内科と消化器外科、さらには放射線科が連携し治療に当たっております。内科では肝癌に対する局所療法?動脈塞栓療法?化学療法などを、消化器外科では手術治療を中心に行い、全てのStageに適した治療を行っています。肝癌は原因として多くはウイルス性ですが、一部ではアルコール性、肥満などによる脂肪肝などから、慢性肝炎や肝硬変に進行した人に多く発生するため、再発も多く、それらの原因に対する治療や再発時に適した治療も各科で連携して行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 14 6.00 55.50
中等症 62 14.73 77.21
重症 19 24.79 82.63
超重症 10 16.50 84.90
不明 0 0.00 0.00
 当院における成人市中肺炎症例の重症度割合は、重症以上が全体の27.61%でした。平均在院日数は高齢になるにつれ入院期間が長期化する傾向にあり、この結果は一般的な医療機関と同様です。また、高齢者は別の疾患で入院し治療の途中で肺炎を合併してしまう症例もあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 106 25.42 75.39 19.66
その他 11 20.18 77.91 2.56
 脳梗塞急性期1~3日以内の入院比率が多く、急性期治療と早期のリハビリテーションを導入しています。脳梗塞の成因ごとの分類では、人口の高齢化に伴ってアテローム血栓性脳梗塞の比率が高く、次いで心房細動に伴う心原性脳塞栓症、ラクナ梗塞と続いています。急性期治療後、基礎疾患の管理ならびに各病型に応じた二次予防治療を行っており、適切な抗血小板剤の投与、心房細動例に対する抗凝固療法を導入しています。近年、新規抗凝固薬が導入されたことにより心房細動に起因する脳塞栓症の発症率が減少傾向にある印象です。急性期治療後は、回復期リハビリテーション病棟やリハビリテーション専門病院に転院し地域医療連携の推進を図っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 86 0.98 4.80 0.00 75.92
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 38 1.03 2.39 52.60 77.08
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 35 1.14 4.20 0.00 70.06
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ?粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 33 1.03 4.52 0.00 77.27
K6852 内視鏡的胆道結石除去術 その他のもの 26 0.00 1.77 0.00 74.96
 消化器内科では、内視鏡診断?治療を積極的に行っています。胆膵領域では、膵癌、胆道癌などで閉塞性黄疸となった場合には、まずプラスチックステントによる内視鏡的胆道ドレナージを行い、減黄を図り、その後膵癌、胆道癌などの病期を精査後、手術可能な方はそのまま手術、化学療法等の適応の方には長期開存が期待できるメタリックステントを挿入します。癌のため十二指腸が狭窄している場合には、超音波内視鏡下胆道ドレナージ(EUS-BD,CDS, HGS)、経皮経肝胆道ドレナージ(PTCD)などで対応します。また、胃切除後などの術後腸管の患者さんも、Short型小腸鏡を用いた内視鏡的逆行性膵胆道造影検査(ERCP)で、内視鏡的に処置を行います(到達率は、91%)。
 胆管結石に対しては、内視鏡的逆行性膵胆道造影検査(ERCP)で乳頭切開EST、あるいはバルーン拡張術EPBDを行い、結石を採石します。大きな石では、機械的砕石術EML、あるいは大口径バルーンによる乳頭拡張術EPLBDを行い、採石します。これらの方法でも治療できない場合には、経口的胆道鏡下に電気水圧式結石破砕療法EHLにて、採石します。以上により、胆管結石はほぼ100%内視鏡的に治療が可能です。
 早期の胃癌、大腸癌では、積極的に内視鏡治療、内視鏡的粘膜下層剥離術ESDにて治療を行っており、近年急増しています。開腹しないため、体の回復が早く、患者さんが満足を得られています。大腸のポリープ(腺腫、癌など)も、2㎝以上の大きく、広い病変では入院治療となりますが、それ以下の小さな病変は、基本的に外来にて内視鏡的ポリペクトミー、EMRで切除しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 50 1.98 2.22 0.00 66.22
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 30 4.20 9.03 3.33 79.60
K597-2 ペースメーカー交換術 16 3.00 4.19 0.00 82.94
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの - - - - -
K596 体外ペースメーキング術 - - - - -
 循環器内科の手術処置入院は、冠動脈疾患である狭心症、心筋梗塞に対するカテーテル手術の患者数が大半を占めています。高齢者人口の爆発的な増加と、若年者の喫煙、高脂血症等の影響により、冠動脈疾患は増加しています。特に急性心筋梗塞患者に対する緊急冠動脈形成術は生命予後に関しても治療効果が高く、地域の循環器救急を支えるために24時間365日体制を維持して、メディカルスタッフの多大なる協力の下で多数の症例に対応しています。当科のカテーテル手術は全例橈骨動脈を使用して、最新のデバイスや技術を駆使して施行しており、低侵襲性の冠動脈治療ができる施設として評価されています。不整脈による失神、心不全等を治療するための、ペースメーカー移植術も積極的に行っています。
10件未満の手術詳細は、「-」といたします。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121? 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 11 23.55 23.91 0.00 67.45
K616-41 経皮的シャント拡張術?血栓除去術 初回 - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ?粘膜切除術 長径2cm未満 - - - - -
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K0301 四肢?躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 - - - - -
 腎臓内科では、他科と連携し透析を行うために必要な内シャントの設置術、血栓による閉塞で使用できなくなった内シャントに対する経皮的シャント拡張術?血栓除去術を行っています。また、腎炎の中で代表的な疾患であるIgA腎症に対する扁桃摘出術+ステロイドパルス療法も行っています。
10件未満の手術詳細は、「-」といたします。
内分泌?代謝内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ?粘膜切除術 長径2cm未満 11 12.18 7.64 9.09 67.82
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
K7212 内視鏡的大腸ポリープ?粘膜切除術 長径2cm以上 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
 内分泌?代謝内科では、主に糖尿病に関連した病態の治療をおこなっておりますが、入院中の検査にて消化管等に病変が見つかった場合は、他科と連携し適切に処置を行います。その頻度は、患者さんの高齢化に伴い増加傾向にあります。
10件未満の手術詳細は、「-」といたします。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 81 1.67 4.43 1.23 62.85
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 73 1.11 2.74 0.00 69.97
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 41 1.32 2.73 0.00 76.37
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 41 3.17 10.71 2.44 73.76
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 27 0.70 3.44 0.00 38.30
 2023年度最も多い手術は、胆石症やそれに伴う胆嚢炎の患者さんに対する腹腔鏡下胆嚢摘出術です。数カ所に小さな穴を開け、長い鉗子やはさみを使用して胆嚢を摘出する手術です。胆嚢摘出術はその殆どを腹腔鏡で行っており、胆嚢炎や以前は行っていなかった他の開腹手術歴のある患者さんにも積極的に行っています。その結果、平均術後日数は短かくなっています。
 次に多いのは、鼠径ヘルニアに対する手術です。鼠径ヘルニアとは、鼠径部が弱くなりヘルニア門ができてしまい、そこから腹膜に包まれた腸などが飛び出る病気です。鼠径ヘルニア全体の手術数は120例を超えていますが、その半数以上が腹腔鏡手術となっています。我々は3カ所の穴から、鉗子?はさみ等を使用して、メッシュという補強剤で補強する腹腔鏡下手術を積極的に行っています。利点は、腹腔内からヘルニアを確実に診断する事ができ、左右同時に発生した場合は両方同時に治療が行え、鼠径ヘルニア以外に大腿ヘルニア等も一緒に治療できるなどがあげられます。また、何より傷を小さくできるため、基本方針として腹腔鏡で行うようにしているため年々増加しています。
また、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術も増加傾向にある手術です。当科の癌手術で最も多いのは大腸癌です。大腸癌は結腸癌と直腸癌に分けられ、両手術ともその多くを腹腔鏡下手術で行っていますが、直腸癌手術が別集計となるため全体の大腸癌に対する腹腔鏡下手術はもっと多く行っています。また、胃癌、肝癌、膵腫瘍なども、可能な限り患者さんに優しい腹腔鏡下手術を行っており、全ての癌手術の手術侵襲を軽減することに成功しています。当科の癌患者さんには手術前後にがんリハビリテーションを行っていただいており、結果、術後の回復をさらに早め、さらに入院期間を短くする事に貢献しています。
 続いて多いのは、虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術です。実際はもっと多くの虫垂炎に手術を行っていますが、膿瘍といって膿を伴うものが別集計となっているためにこの順位となります。そして、手術は緊急手術が殆どですが、ほぼ100%が腹腔鏡手術となっています。
 このように当科では、胆石を筆頭に、大腸癌、胃癌、肝癌、膵腫瘍などの腫瘍切除から、鼠径ヘルニア?急性虫垂炎?腸閉塞など、消化器手術全体の実に70%以上を腹腔鏡下手術で行っており、これからも患者さんに優しい「低侵襲手術」を常に心がけていきます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 161 1.78 34.67 3.73 72.90
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 48 2.92 33.21 29.17 81.79
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 38 4.74 33.26 34.21 80.63
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 30 2.20 15.43 0.00 68.53
K069-3 関節鏡下半月板縫合術 26 1.42 23.77 0.00 49.65
 当科では変形性膝関節症に対し、後十字靭帯温存型と切離型、前十字靭帯と後十字靭帯の両靭帯を温存する型、両靭帯を代償する型を使い分け、より専門性の高い低侵襲の人工膝関節全置換術を行っています。また変形性股関節症に対し、前方や後方アプローチによる患者さんそれぞれの状態に適切な方法での人工股関節置換術を行っています。膝関節半月損傷や靭帯損傷に対しては、膝関節専門医による専門性の高い手術を行っています。脊椎手術は、椎間板ヘルニアに対する酵素注入療法、顕微鏡(外視鏡)を用いた除圧術などの低侵襲手術や、スクリューを併用した除圧固定術を主に行っています。また、小児や成人の脊柱変形に対する手術も積極的に行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢?躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 28 0.68 2.96 0.00 55.57
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 16 0.31 1.88 0.00 75.94
K0151 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術 25c㎡未満 14 0.71 2.43 0.00 42.86
K013-21 全層植皮術 25c㎡未満 13 4.31 12.92 0.00 72.77
K2193 眼瞼下垂症手術 その他のもの 13 0.00 1.00 0.00 70.92
 形成外科とは、主に体表や軟部組織の異常を治療する「外科系診療科(手術を行う科)」の専門分野の一つです。具体的には外傷(けが)の治療、皮膚の腫瘍(できもの)の手術、先天異常(生まれつきの異常)の修正、傷跡の治療などを行います。そして外傷や疾患を治すだけではなく、形態や機能障害を改善することを目指します。形成外科は治療をとおして患者さんの社会生活の質(QOL; quality of life)を向上させることも目的とします。近年増加傾向である眼瞼下垂症の手術は、局所麻酔?短期入院(主に1泊2日)で視野の改善が得られ、QOLの改善を実感できる手術です。また、軟部腫瘍?皮膚皮下腫瘍の摘出術は、腫瘍の摘出に際し、傷跡がなるべくきれいに治るように配慮をして手術を行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 42 0.24 8.88 4.76 79.60
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 24 2.17 13.38 12.50 62.50
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 10 0.90 8.80 0.0 58.90
K6092 動脈血栓内膜摘出術 内頸動脈 10 3.50 13.30 0.0 73.60
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 - - - - -
 当院脳神経外科手術の特徴は、脳腫瘍手術が多い点にあります。頭蓋内腫瘍摘出術のほかに広範囲硬膜再建を要する頭蓋底腫瘍摘出術、松果体部腫瘍摘出術、内視鏡下腫瘍摘出術等を含め脳腫瘍関連手術は多く行っております。患者さんは、北本?桶川?鴻巣近隣が半数、その他は熊谷、大宮等の埼玉県下から神奈川、東京、栃木、群馬からのご紹介が半数となっています。頭蓋底、下垂体は特に県外からのご紹介が多い傾向にあります。KMC脳神経外科では、大学病院として高難易度手術、集学的治療を必要とする脳腫瘍に特化した手術を行っています。また、顔面けいれん、三叉神経痛等の神経血管減圧術や内頚動脈狭窄治療の内膜剥離術、動脈吻合術などの血管障害、機能手術も多くなってきています。
10件未満の手術詳細は、「-」といたします。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 80 0.64 5.19 5.00 67.65
K8036? 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 75 1.65 5.87 0.00 75.11
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 59 1.07 2.98 0.00 60.58
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 28 1.54 12.36 0.00 67.46
K7981 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術 13 1.46 2.15 0.00 71.62
 泌尿器科における患者数上位の主要手術は、第一に経尿道的尿管ステント留置術です。腎臓で生成された尿を膀胱に送る尿管に結石(尿管結石)が詰まり、尿のうっ滞(水腎症)を伴う感染症(閉塞性腎盂腎炎)が起こった場合や悪性腫瘍による水腎症の発症に対し、内視鏡を尿道を経て尿管ステントと言われるチューブを尿管内に留置し尿の流れを確保する処置を行います。うっ滞/閉塞が解除されることによって感染は軽快し、腎機能が回復します。治療の経過によって、後日ステントは抜去または交換が必要です。
 第二に、膀胱悪性腫瘍に対して行われる経尿道的内視鏡手術です。腹部の切開を必要とせず、内視鏡を尿道を経て挿入し高周波メスで腫瘍を切除します。膀胱悪性腫瘍は再発も多く、同手術が繰り返し必要となる場合や病状の進行度によっては、膀胱全摘出手術を余儀なくされる場合があります。
 第三に尿路結石除去術です。尿管結石を破砕除去する目的にて行います。経尿道的に尿管内もしくは腎盂内へ尿管鏡という内視鏡を進め、直視下に結石を確認し、破砕装置を用いて破砕します。また、2019年4月よりロボット支援手術(ダヴィンチ)を導入しています。
 当科では様々な急性、慢性疾患や良性、悪性疾患そして泌尿器科緊急疾患に対応しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 118 1.21 4.18 0.00 51.80
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 86 1.10 4.31 0.00 44.20
K877 子宮全摘術 19 1.32 6.63 0.00 54.74
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 15 1.00 4.07 0.00 34.00
K867 子宮頸部(腟部)切除術 12 1.00 1.00 0.00 38.00
 産婦人科では、子宮筋腫や卵巣嚢腫?卵巣腫瘍などの婦人科良性疾患の腹腔鏡手術を中心に行っています。
 子宮筋腫や卵巣嚢腫?卵巣腫瘍などの婦人科良性疾患の予定手術、異所性妊娠や卵巣嚢腫茎捻転の緊急手術にいたるまで基本的に腹腔鏡手術を行っており、この傾向は今後も継続していきます。埼玉県内では希少な、 緊急手術として腹腔鏡手術が施行可能な医療機関として、 近隣の医療機関及び患者さんの選択肢を確保しております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821? 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 256 0.00 1.00 0.00 75.69
K2686 緑内障手術 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術 23 0.00 1.00 0.00 71.70
K279 硝子体切除術 12 0.00 1.00 0.00 78.92
K2682? 緑内障手術 流出路再建術 眼内法 - - - - -
K2821? 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの - - - - -
 眼科では、主に白内障に対する手術である超音波乳化吸引による水晶体再建術を行っています。当院では片眼ずつ、両眼同日、日帰り手術と様々な治療プランがあり全ての患者様のニーズに合わせることが可能です。また、低侵襲緑内障手術も行っており、白内障に緑内障を合併している患者様に対しては白内障と同時に緑内障手術も行っております。入院手術の場合は1泊2日で行っております。
10件未満の手術詳細は、「-」といたします。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻?副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 40 1.00 6.90 0.00 59.90
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 27 1.00 5.96 0.00 28.04
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 13 0.00 4.08 0.00 41.54
K347 鼻中隔矯正術 12 1.00 7.00 0.00 45.00
K3892 喉頭?声帯ポリープ切除術 直達喉頭鏡又はファイバースコープによるもの - - - - -
 地域医療に焦点を置いている当院では、習慣性扁桃炎や副鼻腔炎といった日常生活に支障を来す疾患が外科的治療の主体となっています。中でも、扁桃肥大による気道の狭窄は将来、睡眠時無呼吸症を誘発する恐れがあり、終夜睡眠検査など適切な診断の元、幼小児から成人に至るまで扁桃手術を行っています。扁桃周囲膿瘍は適切な判断と治療を行わないと、気道狭窄?縦隔炎?敗血症など重篤な障害を来すおそれがあり、速やかな診断と治療が求められます。副鼻腔炎はCTなどの光学的な診断により炎症の範囲が明確となってきました。内視鏡の使用で安全に、病変を除去することで、術後の症状の改善に努めています。
10件未満の手術詳細は、「-」といたします。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術?術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 17 0.27
異なる 18 0.28
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術?処置等の合併症 同一 23 0.36
異なる - -
 上記の疾患は、重篤な全身症状を引き起こす事がある注意すべき疾患です。特に手術後や悪性腫瘍の治療経過中、免疫力の低下した高齢者の入院時等に発症することがあります。また?手術?処置等の合併症」は、術後創部感染や植え込み型カテーテルの感染トラブル等が発生した場合が該当します。発症した場合は、早期に適切な治療を行いますが、当院では感染管理室が中心となり可能な限り「発症させない」治療に取り組んでいます。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1164 1094 93.99
 肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)は突然死を引き起こす可能性のある極めて重篤な疾患で、しばしば大きな手術後や長期臥床の際に起こります。この予防には、弾性ストッキングの着用や間歇的空気圧迫装置の使用、抗凝固薬療法があり、リスクレベルに応じて単独あるいは併用が推奨されています。周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、急性肺血栓塞栓症の発生率を下げることにつながると考えられていることから、本指標は診療ガイドラインに沿った診療プロセスが構築されているかを表す指標です。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1442 1255 87.03
 血液培養は、血流感染症を診断する目的で実施されます。2013年に血液培養のガイドラインである「血液培養検査ガイド」が発刊されました。それを基にした感染症診断と、抗菌薬適正使用を支援するAntimicrobial stewardship team (AST)の実践が行われています。診断精度を高め、血液培養の適正化を評価する指標値として2セット採取率が利用されています。今回、小児科を含めた当院での血液培養2セット採取率を、実績値として公表とします。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
419 398 94.99
 幅広い多くの種類の細菌に対して効果がある抗菌薬を広域スペクトル抗菌薬と呼びます。この広域スペクトル抗菌薬は、感染症の原因となる細菌が特定できず、重篤な感染症が考えられる際など、初期段階の治療で多くは使用されます。近年、抗菌薬耐性菌の増加が問題視されていますが、この広域スペクトル抗菌薬に対する耐性菌の出現は将来の感染症患者治療に大きな悪影響を及ぼします。
 感染症治療では、その患者の原因となっている細菌、およびその細菌に効果のある抗菌薬を特定し、余計な細菌にまで効果のある広域スペクトル抗菌薬から極力原因細菌にのみ効果がある抗菌薬に速やかに切替え、広域スペクトル抗菌薬の無駄遣いを減らす、つまりは温存しておきたい抗菌薬に対する耐性菌の出現を抑えるという積極的な行動が推奨されています。
 原因細菌を把握するためには、細菌培養同定検査が必要となります。この細菌培養同定検査は、抗菌薬投与開始前の段階で検体(例:血液、尿、痰など)を採取する必要があります(抗菌薬投与開始後に採取した検体では体内に投与された抗菌薬の影響で、細菌が培養されにくく原因細菌の特定が困難となるため)。
 従いましてこの「広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率」は、抗菌薬適正使用の1つの指標となり、高い値ほど望ましい評価ということとなります。
更新履歴
2024/9/30
病院情報の公表 掲載