第447回獣医学科セミナー<Faculty seminar>「がん抑制遺伝子産物BRCA2のC末端RAD51結合領域の強制発現による培養細胞への影響」演者:吉川 泰永先生(獣医生化学研究室)

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2021-04-07
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17:00
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A棟3階 A31講義室

イベントの概要

第447回獣医学科セミナーを以下のように開催いたします。教職員および学生のご参加をお待ち申し上げます。

タイトル
がん抑制遺伝子産物BRCA2のC末端RAD51結合領域の強制発現による培養細胞への影響

演者
吉川 泰永 (獣医生化学研究室)

セミナー内容(要約)
本研究室では以前よりがん抑制遺伝子産物であるBRCA2に注目して研究を行ってきた。BRCA2は相同組換え酵素RAD51と相互作用し、それを効率よくDNAの二本鎖切断部位に動員することで、相同組換え修復に貢献している。この様な機能を持つBRCA2の変異や発現量の減少は、ゲノムDNAの不安定化を招き、細胞のがん化につながると考えられている。BRCA2はRAD51と二つの領域で相互作用する。一つはBRC repeatsと呼ばれるドメインで、もう一つはC末端RAD51結合領域である。本研究室では研究数が少ないC末端RAD51結合領域に関するより詳細な解析を行う過程で、その強制発現により培養細胞における面白い影響を見出した。本セミナーでは、いくつかの実験結果を紹介し、広く皆さまのご意見を伺いたい。