細胞機能を解明し、生殖の人為調節やガン研究へ。
「種の保存」という生物の基本機能である生殖について、その表現系である個体レベルでの検討から、分子?細胞レベルにまで掘り下げて、排卵、妊娠、分娩、泌乳の一連の過程を緻密に解析します。ラットやマウス(変異?遺伝子改変も含む)を実験モデルとし、生殖に関わる全ての母体臓器や胎仔までもが研究対象となります。これらを調節する視床下部?下垂体?性腺軸を中心とする内分泌系の重要性は言うまでもありませんが、近年は組織内での微小環境、もしくは細胞内で産生?作用が成立するシグナリング形態が注目され、従来の“ホルモン”と呼ばれた物質もその様な働きをしていることが明らかにされつつあります。このような状況を踏まえ、本研究室では必要に応じて様々な研究手法や概念を取り入れ、研究を展開しています。