免疫学Ⅰ研究室

研究室について

研究テーマ

当研究室では、教員1名、大学院生1名、卒業研究生4名で免疫学の研究を行っています。免疫反応は感染症だけでなく多くの病気と密接に関連しています。特に難病といわれる病気の多くは免疫システムが関係しており、これらの病気が起こるメカニズムの解明を目指しています。様々な疾患(自己免疫性肝炎、肥満、金属アレルギー、間質性肺炎、自律神経失調症、ストレスと免疫、癌の肝転移など)や生理現象(肝臓、腸管、皮膚、毛髪の再生など)について、マウスを用いて解析を行っています。

免疫臓器としての肝臓

肝臓には、末梢リンパ臓器にはあまりみられない、NK細胞、NKT細胞、γδ T細胞などのリンパ球が多くみられます。これらの肝臓特異的なリンパ球分布は、癌の肝転移、自己免疫性肝炎、GVHD、脂肪肝、肝再生など、肝臓における様々な病態?生理の鍵を握ることを明らかにしてきました。特に、NKT細胞を特異的に活性化する糖脂質 α-ガラクトシルセラミドをマウスに投与すると、肝臓のNKT細胞が活性化し、その自己反応性により急性肝障害を誘導するモデルを確立し(Eur J Immunol 30: 1919, 2000、J Immunol 182: 250, 2009)、そのメカニズムについての解析を行っています。このように、当研究室では、肝臓を代謝臓器としてだけでなく、免疫臓器としてとらえて研究を行っています。

メンバー

プロジェクト?研究業績

プロジェクト

研究業績

著書?論文

学会発表

特許