半田知也先生
教授
半田 知也
Tomoya
Handa

主な研究テーマ

視機能評価法に関する研究

視機能評価は患者の自覚的応答から結果を導く自覚的検査が主に用いられています。一部の検査は他覚的(検査者の判断として)に評価されますが、検査者の検査手技や判断の違い(検者の自覚)によるバイアスが検査結果に影響を与える可能性も推察されます。視線検出技術やAIなど最先端技術を用いて、短時間で高い検査精度及び再現性を持ち合わせた臨床的視機能評価法について研究しています。研究開発した検査装置は数多く社会実装され、実際の眼科臨床現場においても使用されています。医療の発展に資する検査法の提案及び医療機器開発を目指してチームで取り組んでいます。
研究1(半田知也)
弱視訓練法に関する研究

「弱視視能訓練に有効な訓練デザインとは何か?」という学術的問いを、視能学?脳機能学とゲーム情報学の両側面から解明する。研究目的は、視能訓練に有効な視能刺激とされる「手と眼の供応」「滑動性追従運動(縦?横)」「固視」の3大インタラクションのうち、何がどれだけ刺激に寄与するのか、また、ゲーム中のいかなる要素が上述のインタラクションを実現するかという、「ゲームと弱視治療効果の生理学的な関係性」を定量的に解明すること目指しています。これらの研究を通じて、新しい治療?訓練法の開拓を目指す。研究開発された弱視訓練法はJICAの弱視治療に関するSDGs事業などを通じて国際共同研究を実施しています。
研究2(半田知也)
光波長制御による視覚の質の向上へのアプローチ

眼鏡レンズ?コンタクトレンズ及び照明による波長制御の効果について、制御する波長域及びレンズ濃度(透過率)、レンズ色について検討し、生活シーンや生活環境に応じた光波長制御効果について検討しています。産学連携を通じて研究開発に取り組んだ照明器具、眼鏡レンズの一部は社会実装され、一般社会に普及しています。医療技術の視点からの視覚の質の向上に資するレンズ?照明を目指してチームで取り組んでいます。
研究3(半田知也)

担当科目

学年 科目名 授業の目的
1 視覚機能療法学概論Ⅰ 視覚機能療法学の概要を理解する
英語CⅠ TOEICの学習を通じて英語を理解し、将来に備える
2 英語CⅡ TOEICの学習を通じて世界基準の英語についてさらに理解を深める
視能矯正学総論Ⅰ 視機能の発達、それを妨げる疾患について学ぶ。
3 リハビリテーション医学 眼科疾患に対するリハビリテーション
視覚臨床生理学実習 眼科における臨床生理学検査法を体得する
神経眼科学実習 神経眼科領域の臨床検査法を深く理解し、体得する
視能訓練学 斜視?弱視及びロービジョン訓練に関する基本的知識と技術の習得、応用展開について学ぶ
視能矯正学総論実習Ⅱ 視能訓練士に求められる基礎的な検査方法を理解し、眼位?眼球運動?両眼視機能検査技術習得する
視能矯正学総論 乳幼児期からの視機能の発達、それを妨げる疾患について学ぶ
視能矯正学各論1 斜視の基礎的知識と検査法および治療法に学ぶ
視覚科学?視覚科学演習

4 視能矯正学特論 視覚に関する専門知識を習得する
視能矯正学特論実習Ⅱ 眼科臨床を想定し、検査技術、知識を確認し、発展的な考察する力を習得する
臨床実習 眼科一般検査、生理学的検査、視能矯正の実際を臨床体験を積む
卒業研究 自らの考えたテーマに主体的に取り組み研究する力を養う

経歴?業績等

主な学歴?経歴

1998年 川崎医療福祉大学 医療技術学部 視能矯正学専攻 卒業
2004年 博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@大学院 医療系研究科 眼科学 修了(博士医学)
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@ 医療衛生学部 視覚機能療法学 助手
2005年 博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@ 医療衛生学部 視覚機能療法学 講師
2013年 博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@ 医療衛生学部 視覚機能療法学 准教授
2016年 博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@ 医療衛生学部 視覚機能療法学 教授

主な業績

著書
  1. 半田知也,伊藤博隆. 快適な立体映像に必要な両眼視機能, VR/AR技術における感覚の提示、拡張技術と最新応用事例,15-18,技術情報協会,2021.
  2. 川守田拓志,半田知也. 他覚的屈折検査,眼科検査ガイド第2版(根木 昭 監),54-60,文光堂,2016.
  3. 半田知也.眼底像,MR?超音波?眼底基礎知識図解ノート(磯辺智範 編),377-381,金原出版,東京,2012.
  4. 半田知也,石川 均.眼科領域における利活用,立体映像技術―空間表現メディアの最新動向―(本田捷夫 監),144-147,シーエムシー出版,2008.



論文
  1. Handa T, et al. Effect of controlling optical wavelength by spectacle lenses on visual quality. Optical Review 28, 266–269, 2021.
  2. Iwata Y, Handa T, et al. Objective measurement of nine gaze-directions using an eye-tracking device. J Eye Mov Res. 6;13(6):10.16910, 2020.
  3. Totsuka S, Handa T, et al. Improvement of Adherence with Occlu-Pad Therapy for Pediatric Patients with Amblyopia. Biomed Res Int. 2394562, 2018.
  4. Iwata Y, Handa T, et al. Comparison between Amblyopia Treatment with Glasses Only and Combination of Glasses and Open-Type Binocular "Occlu-Pad" Device. Biomed Res Int. 2459696, 2018.
  5. Iwata Y, Handa T, et al. Evaluation of the Effects of the Occlu-Pad for the Management of Anisometropic Amblyopia in Children. Curr Eye Res. 43(6):785-787, 2018.
  6. Iwata Y, Handa T, et al. Efficacy on an Amblyopia Treatment Program with Both Eyes Open: A Functional Near Infrared Spectroscopy Study. Am Orthop J. 66(1),87-91.2016.
  7. Handa T, et al. Modified iPad? for treatment of amblyopia: a preliminary study. J AAPOS.19(6):552-554, 2015.
  8. Handa T, Shoji N, Shimizu K. Peep into visual acuity test throughout an opening- a new concept of binocular open view visual acuity test. J Refract Surg, 31(7):493-494, 2015.
  9. Handa T, et al. Relative evaluation of comfort level associated with light-emitting diode lighting based on near infrared spectroscopy. J. Near Infrared Spectrosc. 22:271-277, 2014.
  10. Handa T, et al. Boy or girl?-a new visual acuity test screening tool. Acta Ophthalmol,91(6): e495-496, 2013.
  11. Handa T, et al. A new method for quantifying ocular dominance using the balancing technique. Am Orthopt J, 62:77-86, 2012.
  12. Handa T, et al. Effects of motion stimulation without changing binocular disparity on stereopsis in strabismus patients. Am Orthopt J, 60:87-94, 2010.
  13. Handa T, et al. A novel apparatus for testing binocular function using the ‘CyberDome’ three-dimentional hemispherical visual display system. Eye, 23(11):2094-2098, 2009.
  14. Handa T, et al. Sensory Adaptation in Exophoria and Exotropia. Am Orthopt J, 59:84-92, 2009.
  15. Handa T, et al. Quantitative measurement of ocular dominance using binocular rivalry induced by retinometers. J Cataract Refract Surg, 32(5):831-836, 2006.
  16. Handa T, et al. Effects of ocular dominance on binocular summation after monocular reading adds. J Cataract Refract Surg, 31(8):1588-1592, 2005.
  17. Handa T, et al. Ocular dominance and patient satisfaction after monovision by implanted intraocular lenses. J Cataract Refract Surg, 30(4):769-774, 2004.
  18. Handa T, et al. Effects of dominant and nondominant eyes in binocular rivalry. Optom Vis Sci, 81(5):377-382, 2004.
  19. Handa T, et al. Diurnal variation of human corneal curvature in young adults. J Refract Surg, 18(1):58-62, 2002.
  20. 半田知也.3D Visual Function Trainer-ORTe.眼科,60(9),949-952,2018.
  21. 半田知也.両眼視機能検査?訓練システム-ORTeとOcclu-pad-.眼科, 58(11), 1368-1373,2016.
  22. 半田知也.日本発の次世代両眼視機能検査?訓練装置-3D Visual Function Trainer-ORTe-.眼科臨床紀要,8(5):332-337,2015.
  23. 半田知也.3D映像の現状と生体安全性.日本の眼科,82(8):1044-1048,2011.
  24. 半田知也.3D映像と視覚反応.神経眼科,27(4):389-398,2010.



研究発表
  1. 半田知也. 見え方評価の追求. 第56回日本眼光学学会, 2020.
  2. 半田知也. 新しい弱視治療‐両眼開放下弱視訓練‐. 第123回日本眼科学会総会, 2019.
  3. Handa T, et al. The Effects of the Occlu-Tab therapy using gamification for the management of anisometropic amblyopia in Indian children:a preliminary study. SPOSI 2018, India.
  4. 半田知也. 視機能検査の視点から交通?労働環境への貢献を考える. 第60回日本産業?労働?交通眼科学会, 2018.
  5. 半田知也. 両眼視で見る視野障害のアプローチ. 第26回日本緑内障学会, 2015.



受賞
  1. 2020年日本国際賞平成記念研究助成
  2. 第7回日本ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞
  3. 第28回中小企業優秀新技術?新製品賞 優良賞 (産学連携特別賞)
  4. 第33回中小企業優秀新技術?新製品賞 中小企業庁長官賞 (産学連携特別賞)
  5. 第31回日本弱視斜視学会賞(廣石賞)
  6. 平成24年度日本医療機器学会 著述賞