2022年12月９日、第34回一般教育部セミナーが開催されました。人間科学教育センターの人文社会科学単位より、安川智子先生がご講演されました。タイトルは、「音階と旋法の美学　音楽理論史から読み解く文化?社会」です。

ご講演は、日本における音楽学の成り立ちから始まりました。そして、ヨーロッパで作られた音楽学が、政治と緊密な関係を持ちながら発展してきたことが説明されました。さらに、この分野における方法論の問題や、将来の課題が提示され、これらを踏まえて、近代フランス音楽の分析が行われました。分析は、音階と旋法を手がかりにした説得力のあるものでした。ご講演の後は、活発な議論も行われ、実りのある会となりました。