お知らせ
動物医療における漢方医学
2013/06/08
動物医療の分野においても漢方薬は応用されています。単独で使用する他、西洋薬との併用、手術後の回復の手助けや抗癌治療の副作用予防など様々な状況で使用されています。病名や症状から薬を選ぶことでも効果はありますが、東洋医学独特の「気?血?水」の考え方で選んだ方が漢方薬本来の持ち味を引き出すと考えています。また、東洋医学の診断をすることで病気の成り立ちを理解し、体質と症状にあわせた漢方薬を処方することができます。病気の原因を知ることは、当然予防にもつながります。漢方医学の特徴である、身体の言葉を聞くことが動物とのコミュニケーションに大切な役割を果たしています。そして、動物の言葉や態度から自然の法則を学ぶことができれば人と自然との調和へと発展すると信じています。
橋本 昌大 日本伝統獣医学会、高草山どうぶつ病院院長