臓器、組織提供側と移植を受ける側の橋渡しの役を務めます

博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@病院移植医療支援室は、移植医療に携わる職員間の情報交換や連携を強化し、移植医療のさらなる発展と充実を目指し、全国に先駆けて2006年に開設されました。以来、当院における移植医療の質の向上を図るべく、日々活動を続けております。

移植医療は臓器や組織の提供があって初めて成り立つ医療です。しかし、日本では臓器提供数が慢性的に不足しており、2010年の改正臓器移植法施行後も脳死ドナーの増加は限定的で、腎移植、肝移植においては生体ドナーへの依存が続いている現状があります。このような中、移植治療を必要とする患者さんは増加の一途を辿っており、命をつなぐために移植を待ち望む方々の期待に応えることが私たち移植医療支援室の使命と考えています。ただ、生体ドナーに依存する移植は、ドナーにとって身体的な負担が大きいため、理想的な移植医療としては、生前に臓器提供の意思表示を行っていただいた方々が亡くなられた際に、その意思に基づいて提供される移植が望ましいと考えています。当院は、入院患者さんや三次救急外来を受診された全ての患者さん、あるいは主にそのご家族の方に対して、「臓器?組織提供に関する何らかのご希望の有無」と「担当者からお話を聞くことに関する希望」について確認を行っております。現在、臓器提供の意思表示の重要性が社会的に認知されつつあり、その啓発活動はますます重要性を増しています。海外においても移植を待つ患者数は増加しており、動物からの異種移植の報告も増えてきましたが、長期的な生着には未だ至らず、しばらくは人同士による移植が必要とされています。

移植医療は手術のみならず、術前の準備や術後のフォローアップも含め、多職種連携が欠かせないチーム医療の典型です。移植医療支援室では、ドナー側?レシピエント側双方を包括的に支援し、継続的なフォローアップを大切にしております。

今後も当室は院内外を問わず、移植医療への理解促進と啓発活動をさらに強化し、神奈川県を起点として全国、さらには国際的な視野で情報発信拠点としての役割を深化させてまいります。移植医療や臓器提供についてご不明な点やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。引き続き皆様の温かいご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。