皮膚科では皮膚疾患を広く網羅する一般外来に加え、医療環境を整えた大学病院の機能を生かした専門外来を行っています。円形脱毛症等の脱毛疾患の病態解明を目指す脱毛外来、特徴的な皮膚病変からの診断と全身的治療を行う皮膚膠原病外来、関節症性乾癬等の難治性の乾癬患者の治療を行う乾癬外来、分子生物学的に病態を把握する水疱症外来、悪性黒色腫等の皮膚原発腫瘍の治療を形成外科との協力で行う腫瘍外来、脈管肉腫や難治性血管炎の治療を行う脈管外来、手術外来。これらの専門外来を設置し、それぞれの疾患に対する治療の実施と並行して、病態に基づいた診療を常に心がけています。
ご紹介いただいた患者さんについては医療環境を整えた大学病院の機能を生かした医療を行うと同時に、十分に検討を重ね、毎年3月と7月に北里臨床皮膚フォーラムを開催し、診断に至った過程と治療経過を紹介医と近隣の医師に詳細に報告しています。
皮膚科では、豊富な症例からそれぞれの疾患の病態を明らかにするための臨床研究と、動物実験を主体にした基礎研究を国内外の研究機関との積極的な交流のもとで行い、多くの成果を発信しています。現在、毛包幹細胞の分化と機能の解明および皮膚由来幹細胞を用いた神経、皮膚、心筋の再生医療に関する研究、Mycobacterium leprae感染症の発症機序に関する研究、悪性脈管肉腫の病態解明、皮膚腫瘍における幹細胞からの発症機序の解明、接触皮膚炎や金属アレルギーの病態の解明等の様々な研究を行っています。
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
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新入院患者数 | 539 | 418 | 549 |
入院患者延べ数 | 8,122 | 6,731 | 8,669 |
1日平均入院患者数 | 22.2 | 18.4 | 23.8 |
病床稼働率 | 88.8 | 68.3 | 88.0 |
平均在院日数 | 14.1 | 15.0 | 15.0 |
紹介率 | 84.4 | 94.8 | 88.8 |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
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皮膚?皮下腫瘍摘出術(露出部) | 178 | 134 | 177 |
皮膚?皮下腫瘍摘出術(露出部以外) | 164 | 119 | 170 |
皮膚悪性腫瘍切除術 | 142 | 75 | 117 |
瘢痕拘縮形成術 | 0 | 0 | 0 |
分層植皮術および全層植皮術 | 34 | 15 | 34 |
皮弁作成術 | 9 | 0 | 18 |
陥入爪手術 | 11 | 6 | 4 |
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||
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01 | 感染症及び寄生虫症 | 129 | 124 | 151 |
02 | 新生物<腫瘍> | 188 | 112 | 168 |
03 | 血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害 | 5 | 9 | 4 |
04 | 内分泌、栄養及び代謝疾患 | 3 | 4 | 3 |
06 | 神経系の疾患 | 1 | ||
09 | 循環器系の疾患 | 4 | 2 | 6 |
10 | 呼吸器系の疾患 | 2 | 4 | 1 |
11 | 消化器系の疾患 | 1 | 2 | |
12 | 皮膚および皮下組織の疾患 | 177 | 152 | 170 |
13 | 筋骨格系および結合組織の疾患 | 6 | 3 | 12 |
14 | 腎尿路生殖器系の疾患 | 1 | 5 | |
17 | 先天奇形、変形および染色体異常 | 2 | 1 | 2 |
19 | 損傷、中毒およびその他の外因の影響 | 18 | 9 | 11 |
22 | 特殊目的用コード | 1 | ||
疾患計 | 535 | 422 | 536 |
皮膚科を受診される患者さんにおかれましては外来混雑で大変ご迷惑をおかけいたしております。当院では受診者数の増加により、外来受診における待ち時間が非常に長くなっております。
そのため特定機能病院として担うべき高度先進医療の推進、急性期医療における適切な診断?治療が困難な状況になることを懸念し、2021年9月1日より、当科は紹介外来制をとることになりました。初診となる患者さんは、他医療機関からの紹介状を持参いただきますようお願い致します。
以下の場合につきましては、近隣の関連病院やクリニックへの受診を案内させていただくことになります。
上記運用につきまして、ご理解ご協力賜りますようお願い申し上げます。
時間外の緊急入院が必要な患者さんのご紹介時には、受診前に病院への連絡、相談をお願いします。