消化器内科は、消化管、肝臓、胆膵で構成されており、専門的かつ高度な診療を行っています。食道、胃、大腸癌に対する内視鏡切除、難治症例も含めた炎症性腸疾患に対する最適な治療選択、肝癌に対するラジオ波熱凝固療法?動脈塞栓術、良?悪性を問わない胆道?膵臓疾患に対する内視鏡治療、進行した悪性腫瘍に対する化学療法など、消化器領域疾患の全てに対応しています。また、消化器外科を始めとする他の診療科、看護部など他職種との緊密な連携により、患者さんにとって納得がいく医療を提供しております。
胃癌、食道癌、十二指腸腫瘍などの消化管腫瘍、出血性胃潰瘍?十二指腸潰瘍などの上部消化管出血、逆流性食道炎、ヘリコバクター感染胃炎
早期大腸癌、大腸ポリープ、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、小腸疾患、下部消化管出血
急性肝炎(A型、B型、C型、E型)、劇症肝炎、慢性肝炎(B型肝炎、C型肝炎、PBC、AIH)、脂肪肝(NASHを含む)、肝硬変(食道静脈瘤、腹水、肝性脳症、脾腫)、肝癌(早期肝癌から進行性肝癌)
胆嚢炎?胆管炎、閉塞性黄疸、胆道結石(胆嚢、胆管、肝内結石)、十二指腸乳頭部腫瘍、胆道癌(胆嚢癌、胆管癌、肝内胆管癌)、急性?慢性膵炎、自己免疫性膵炎、膵腫瘍(膵癌、嚢胞性腫瘍、神経内分泌腫瘍など)
当科では幅広い消化器疾患をすべてにおいて診療すべく、(消化管、肝臓、胆膵)に分けて、初診外来に担当者がおりますので、紹介、受診が可能です。
早期胃癌?食道癌?十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療を積極的に行っております。特に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は2021年度は241例施行しています。また、進行胃癌?食道癌に対する抗癌剤治療も多数行っています。臨床試験(JCOGなど多施設共同研究)や治験なども行っております。
ウイルス性慢性肝炎に対する抗ウイルス療法(肝疾患連携拠点病院)、食道静脈瘤硬化療法?食道静脈瘤結紮術(門脈圧亢進症学会内視鏡認定施設)、腹部超音波関連:造影超音波施行(日本超音波学会指導医施設)、経皮的ラジオ波焼灼術、腹部血管造影検査:肝動脈塞栓術、バルーン閉塞下逆行性静脈瘤塞栓術(BRTO)
ERCP全般(内視鏡的胆道ドレナージや内視鏡的結石除去術、胆道下電気水圧衝撃波結石破砕術など)に加えて、High volume centerとして、他院での治療困難例の受け入れや、術後再建腸管に対するバルーン小腸鏡下ERCPも積極的に行っています。胆膵疾患に対するEUS診断のみならず、EUS-FNAによる病理検体の採取やEUS下瘻孔形成術による胆管?膵管ドレナージ、重症膵炎後の経消化管壊死物質除去術などのInterventional EUSも行っています。また、膵癌の高危険群を設定し、注意深く経過観察することによる膵癌の早期発見に取り組んでいます(博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@病院および関連病院による膵がん早期診断プロジェクト、KPSP)。 化学療法では、進行胆膵癌に対する標準的治療だけでなく、JCOG参加医療施設の1つとして新規治療の提供や開発を行っています。
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | |
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上部内視鏡検査 | 8,538件 | 9,040件 | 9,262件 |
下部内視鏡検査 | 4,382件 | 4,386件 | 4,317件 |
小腸鏡 | 45件 | 56件 | 64件 |
カプセル | 32件 | 31件 | 31件 |
気管支鏡 | 595件 | 645件 | 566件 |
喉頭鏡 | 228件 | 186件 | 193件 |
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | |
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EIS(内視鏡的静脈瘤硬化療法) | 7件 | 15件 | 14件 |
EVL(内視鏡的静脈瘤結紮術) | 87件 | 55件 | 62件 |
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術) | 200件 | 239件 | 223件 |
EMR(内視鏡的粘膜切除術) | 37件 | 39件 | 38件 |
LECS(腹腔鏡内視鏡合同胃局所切除術) | 29件 | 25件 | 36件 |
D-LECS(十二指腸腫瘍腹腔鏡内視鏡合同手術) | 15件 | 9件 | 4件 |
PDT(光線力学的療法) | 18件 | 13件 | 16件 |
ELPS(内視鏡下咽喉頭手術) | 29件 | 19件 | 18件 |
止血術 | 126件 | 115件 | 139件 |
ステント | 42件 | 36件 | 51件 |
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | |
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ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術) | 181件 | 161件 | 136件 |
ポリペクトミー | 24件 | 44件 | 84件 |
Cold Forceps ポリペクトミー | 595件 | 456件 | 522件 |
Cold Snare ポリペクトミー | 1,010件 | 974件 | 964件 |
EMR(内視鏡的粘膜切除術) | 399件 | 414件 | 396件 |
止血術 | 77件 | 66件 | 87件 |
ステント | 25件 | 13件 | 12件 |
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | |
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ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影) | 849件 | 912件 | 1,003件 |
バルーン内視鏡下ERCP | 118件 | 110件 | 106件 |
EUS(超音波内視鏡) | 655件 | 656件 | 611件 |
EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引術) | 281件 | 273件 | 274件 |
Interventional EUS | 53件 | 56件 | 62件 |
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | |
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抗ウイルス療法 (C型肝炎) | 16件 | 25件 | 31件 |
RFA(ラジオ波焼灼療法) | 73件 | 64件 | 59件 |
TACE(肝動脈塞栓化学療法) | 66件 | 91件 | 111件 |
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | |
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外来化学療法 | 4,625件 | 4,495件 | 3,548件 |
当院は特定機能病院の承認医療機関です。受診には診療所?病院からの紹介による受診を原則としております。当院の受診を希望される場合は原則として、他の医療機関(かかりつけ医)からの紹介状が必要となります。 紹介状をお持ちでない初診の場合は、医療費とは別に初診時保険外併用療養費(自費)として7,700円(税込)をご負担いただきますのでご了承ください。 詳細につきましては「診療を受けられる皆様へ」をご覧ください。
また、当院を初めて受診する方は「初めて受診する方(初診の方)へ」をご参照ください。
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膵がんは早期診断が難しく、発見時には外科手術が適応となる症例が約20%と少なく、残りの80%以上は化学療法を選択せざるを得ず、5年生存率は7~9%とされています。 今回の膵がん早期診断プロジェクトは、開業医さん等との地域連携を用いて膵がんリスクのある患者さんをご紹介頂き、紹介先病院で精密検査を行い、その結果に基づく診断、必要なフォローをさせて頂き、実施するものです。これによりこの地域の膵癌の予後を改善出来ればと考えております。
以下のリスクファクター(なりやすい要因)に該当する場合は、「膵がんリスクファクター確認票(PDF形式、110KB)」にチェックのうえ、診療情報提供書と併せて消化器内科宛てにご紹介いただきますようお願いいたします。