よくあるご質問

治験とは何ですか？: 新しい「くすり」の候補品について、実際に患者さんにご協力いただいて、利き目と安全性を確かめる試験を「治験」といいます。

治験に参加すると何かメリット（利益）はありますか？

治験は、患者さんの安全を保護すると同時に、患者さんの当然の権利を最大限に守るために、国が定めた基準（GCP）にしたがって、慎重に、また厳密に実施します。
治験を始める前には、必ず患者さんに治験の目的や方法などについて、文書を用いて担当医師?臨床研究コーディネーターが詳しく説明します。患者さんに治験の内容を十分ご理解頂いたうえで、自由な意思によって同意された場合に参加となります。
メリットとしては、

専門医による密度の濃い医療を受けることができます。
現在行われている治療よりも、より効果が高かったり、より安全と思われる「新しい治療の機会」をいち早く受けることができる場合があります。
きめ細かい検査を行うため、健康状態を把握することができる場合があります。
診察?検査?くすりの受取りなど、病院内での待ち時間が短縮される場合があります。
治験薬を使用している期間に行われる検査の費用が軽減されます。
治験のための来院日に、交通費?食事代として協力費を提供させて頂きます。
安心して参加頂けるよう、「治験相談窓口」を設置しています。

治験相談窓口　：　048-593-7390（臨床研究センター直通）

治験に参加すると、何か生活上の制約はありますか？: 一般の診療より検査が多く、時間的拘束が長かったり、来院回数が増えたりすることがあります。また、毎日決まった時間帯に治験薬を服用（他に注射など）していただくことや、その記録をつけていただくよう依頼されることもあります。

家族に相談しても良いですか？: ぜひご相談されてからご検討ください。ご要望があれば、ご家族の方にも説明させていただきます。

治験は誰でも参加できますか？: 参加条件は治験によって異なります。また、参加を希望されても、診察や検査によって担当医師が適切でないと判断することもあります。

現在、他の病気で治療を受けていますが、治験に参加できますか？: 病気の種類や病状によっては、安全性の配慮からご参加いただけないことがあります。現在、他の病気で治療を受けられている方は、治験の担当医師に詳しい状況をお話ください。

プライバシーは守られますか？: 治験に参加された患者さんの個人に関する情報（例えばお名前やご住所など）が病院外に出る心配は一切ありません。
また、治験が正しく行われたかどうかを調査するため、病院の関係者、くすりを開発している会社や規制当局などの関係者が患者さんのカルテなどを拝見することがありますが、この場合も厳格な守秘義務が法律によって課せられてるため、決して外部に情報が漏れることはありません。

他の診療科、他院を受診できますか？: 受診できますが、受診される前にまずは当院の担当医師または臨床研究コーディネーターにご相談ください。
また、「治験参加カード」をお渡ししますので、参加期間中は他院の先生や薬剤師の方へご提示をお願いします。「治験参加カード」は、あなたが治験に参加していることを記載したカードです。

ドラッグストアで売っているくすりは使ってもいいですか？: 参加期間中は、使用できるお薬が制限される場合があります。
（お薬の成分によって、治験薬の効果を妨げてしまうことなどが考えられるためです）
ドラッグストアなどで販売されているくすりを使用されたい場合は、使用される前にまず当院の担当医師または臨床研究コーディネーターにご相談ください。

副作用の心配はありませんか？: 治験では、副作用の可能性を出来るだけ少なくするとともに、それが起きても早期発見できるよう配慮されています。
具体的には、一般の治療よりも詳しい検査で身体の状態を調べ、現在服用されている薬との併用に問題がないかどうかなど確認します。また、ご本人だけでなくご家族の病歴なども詳しくうかがいます。検査や問診の結果によっては、安全確保のために治験参加をご遠慮いただく場合もあります。

妊娠している人は治験に参加できますか？: 妊娠している方や妊娠を希望している方は、安全への配慮から治験に参加いただけないことになっています。この他、特殊な反応（アレルギー）が起こりやすい方などもご参加いただくことはできません。

途中でやめたくなったらやめることができますか？: 治験への参加に同意した後でも、理由にかかわりなく、いつでもやめることができます。治験に参加しなかったり、参加を取り止めたからといって、不利益な扱いを受けることはありません。通常の適切な治療を受けることが保障されています。

治験終了後も引き続き治験薬で治療を受けられますか？: 治験薬で高い治療効果が得られても、治験が終わるとその治験薬を通常飲み続けていただくことはできません。非常に重い病気の場合などは、可能なこともありますので、インフォームド?コンセントのときに確認してください。