研究施設?設備
MB号館

海洋生命科学部の校舎「MB号館」は、2012年の夏に完成しました。講義室、学生実験室、13の研究室などがあります。入ってまず目を引くのが、玄関を入ってすぐのところにあるアクアリウムラボ。規模はコンパクトながら、深海生物の展示もしているのが特徴です。屋内水槽室は、海水も利用してさまざまな生物を飼育できます。生物系と化学系に独立した学生実験室では、海洋生物の観察や生体成分の分析などさまざまな実験を行います。






最先端の専門機器
MB号館が誇る研究設備の数々。これらの最先端機器を駆使して、日々、先進的な研究が進められています。
TOF型質量分析装置
試料に含まれる微量物質を解析。海産毒、代謝物、タンパク質同定などで大活躍しています。
共焦点レーザー顕微鏡
海洋生物の細胞やポリプなどを多波長で蛍光観察できます。3次元立体構築画像も得ることが可能です。
誘導結合プラズマ質量分析装置
どのような金属元素が含まれているかを一度に調べることが可能。ワカメやアコヤガイ真珠に含まれる金属成分の分析で活躍中です。
レーザーマイクロダイセクション
顕微鏡で観察しながら、欲しい組織をレーザーで切り出し可能。細胞一つを切り取ることができます。
次世代シーケンサー
短時間で膨大な塩基配列を読むことができます。海洋メタゲノム研究や発現RNAの網羅的解析などで活躍中です。
DNAシーケンサー
DNAの塩基配列を決定することが可能。海洋生物の種判別や有用遺伝子の配列決定などで活躍しています。
安定同位体分析装置
窒素などの安定同位体の量を正確に知ることができるので、食物連鎖や生態系ダイナミズムの解明に役立っています。
走査型電子顕微鏡
シラスウナギの耳石から日齢を調べたり、サンゴ骨格を観察したりといった、光学顕微鏡では見ることができない微細な構造を観察できます。
クライオスタット
凍結したサンプルを、わずか5ミクロン程度の厚さにスライスすることができます。さまざまな水生生物の組織の観察に使われています。
鉱物用研磨機
ウナギなどの耳石を金属顕微鏡や走査型電子顕微鏡で観察できるようにするため、耳石を包埋した樹脂を研磨する機械です。