環境生物学講座環境微生物学研究室
研究内容
小さな微生物の、大きな可能性を探る。
微生物は、海洋生態系においてその維持?保全に極めて重要な役割を果たしています。本研究室では水圏微生物が関わる生物現象を様々な側面から追究し、海洋生態系における生命過程の解明に資することを目標としています。 漁業被害や各種生物の毒化を引き起こす微細藻類、有害?有毒藻類ブルームは、有害?有毒プランクトンが大量に発生することで引き起こされます。それらの発生の予知や防止策を立てるため、それらの生態を調べたり、生命現象を分子レベルで調べたりしています。また、海洋の物質循環に重要な役割を果たすことが明らかになりつつある各種プランクトンから細菌にまで着目し、その低次食物網構造を把握し、沿岸環境における生命過程の基礎的理解を深めようとしています。微小ながらも多様な能力を有する小さな生物を対象に、その生存戦略や他生物との関わりについて、生態学から分子生物学に至る多様なアプローチによって、興味深いその生命現象の解明を目指しています。