研究
Research

応用生物化学講座
食品化学研究室

研究室について

研究内容

食品としての安心?安全の確立や天然資源の代替品の開発に取り組む
安全な二枚貝を市場に流通させるために不可欠な作業が貝毒の検査です。これまでの研究では動物検査に頼らない貝毒検査法を開発するために、原因毒の解明や毒の代謝物の動態解明、非動物検査法の研究や貝毒標準物質の開発が行われてきました。また、二枚貝には微量のフグ毒テトロドトキシンが含まれることも近年明らかになり、この起源にも興味が持たれます。研究室では2025年から、二枚貝の毒やシガテラ魚の毒の蓄積?代謝動態や分析法の開発、新奇毒の探求を行い、食品としての安心?安全の確立を目指す研究を進めています。

また、天然資源の代替品の開発に取り組む中心として、研究室では、海洋環境の変化により減少傾向が続く天然の水産資源の代替となる、培養魚肉の開発にも取り組みます。現在はニホンウナギが対象ですが、今後はほかの高級魚や絶滅危惧種の細胞株を樹立し、魚種ごとの細胞の特性を比較しながら、培養魚肉に適した細胞品種改良を進めていく計画です。将来的には研究機関や企業との共同研究によるビジネスモデルの確立、さらには食感、風味、栄養価などの品質の追究にも取り組みます。

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