-

浸透制御技術の研究
リポソームなどのリン脂質二重膜で構成されたナノカプセルは、皮膚との親和性が高く、内包した成分を効率的に皮膚へ届けることができる小胞体です。私たちは、膜流動性を変えることで化粧品中のリポソームの安定性を向上させたり、従来より微細で浸透性の高いカプセル『バイセル』の開発について報告してきました。
当講座では、これらのナノカプセルを化粧品へ最適化するための研究を行っています。
-

ポジティブ感情を引き出すための研究
使うと前向きな気持ちになれるのは、化粧品ならではの魅力です。私たちは、脳波やホルモンを測定する生理学的なアプローチと、心理学的なアプローチを組み合わせることで、化粧行動を通じたウェルネス(身体的だけでなく、精神的、社会的にも良好な状態)を実現する研究に取り組んでいます。
-

生理活性物質の探索
化粧品に含まれる生理活性物質は、肌や髪に対して具体的な効果をもたらす成分です。例えば、保湿剤や美白剤は肌の水分保持やくすみ軽減に寄与します。
肌や髪をよりすこやかに保つため、老化を細胞レベルで制御するなど、皮膚生理学や分子生物学の観点から新たな生理活性物質の探索に取り組んでいます。