医薬品情報学
医薬品情報学
English臨床現場のニーズにあった課題を発掘しながら、医薬品情報による薬物療法の適正化と医療安全の推進を目指します
インターネットの人口普及率は年々増え続け、博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@4年の情報通信白書では80%以上と報告されています。一般の方でも医薬品の情報が容易に入手できるようなった一方で、インターネット上には情報が溢れており、その中には正しくない情報が紛れていることがあるのも実際です。薬剤師は、専門スキルを活かして医薬品情報を適正に収集?評価し、患者さんの薬物治療に役立てなければなりません。
臨床現場では、医薬品情報を正確に伝達するスキルが重要であり、総合的なコミュニケーション能力が欠かせません。また、医療従事者や患者さんから問い合わせを受ける際には、複数あるタスクのどれを優先すべきなのか、どこまでの情報が求められているのか、どれだけの時間を調査にかけられるのか等を判断できる情報を、効率よく入手するスキルも薬剤師には求められます。
当研究室は、2015年4月にスタートし、臨床現場でより実践的な医薬品情報教育?研究を行うことを目的に、相模原キャンパスIPE棟内に拠点を置いています。大学病院の環境を活かし、薬剤師、医師とも協力しながら、臨床現場のニーズにあった研究テーマを発掘しています。臨床現場で起こる医薬品の副作用、薬物相互作用、不適正使用等の実態を調査し、そのメカニズムを分析することによって、医薬品情報の適正使用による医療安全の推進、薬物療法適正化、フォーミュラリーマネージメント、医療費削減を目指した研究に取り組んでいます。
研究内容
研究領域
- 医薬品情報の適正使用
- 医薬品使用評価(MUE)による薬物療法適正化
- 医療安全の推進
- 医療費削減
- 薬剤師業務の効率化
- 医療薬学教育に関する研究
過去の学生研究テーマ
2016年度配属生:薬物治療学Ⅰ配属生より1名
- 2型糖尿病入院患者におけるDPP-4阻害薬の使用実態とその適正使用に関する後ろ向き観察 研究(MUE)
- 2型糖尿病新規患者における薬剤選択アルゴリズム導入の有用性に関する後ろ向き観察研究(米国ASHP Midyear 2018ポスター発表予定)
- 癌薬物療法患者の制吐薬治療における適応外使用薬(非定型抗精神病薬)の 使用実態に関する後ろ向き観察研究 (第28回日本医療薬学会年会ポスター発表)
- 2型糖尿病新規患者における薬剤選択アルゴリズム導入の有用性に関する検討
2019年度配属生:薬物治療学Ⅰ配属生より1名
- プロトンポンプ阻害薬の使用実態調査
- ボノプラザンの使用実態調査
2021年度配属生:薬物治療学Ⅰ配属生より1名
- ACE阻害薬?ARBの使用実態調査
- SGLT2阻害薬の使用実態調査