微生物薬品製造学教室

微生物薬品製造学教室

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私たちは、微生物が生産する物質から新しい有用な天然化合物をみつけ、その働きを調べています。現在、動脈硬化、脂肪肝、肥満、結核、多剤耐性菌、がんや骨などに関する創薬研究が進行中です。新しい医薬品開発をみすえた我々の微生物資源からの創薬研究は、研究者だけでなく薬剤師を目指す人にも大いに役立つと思います。

研究内容

(1) 微生物の収集と分離?培養

日本国内のさまざまな環境(土壌、海洋、源泉や昆虫など) から放線菌真菌を分離しています。これらを pH や塩濃度などを変えた様々な培養条件で培養し、独自の微生物培養抽出液ライブラリーを作成して、生物活性物質の探索源として利用しています。

(2) 新規生物活性物質の探索

感染症 (非結核性抗酸菌症や真菌症)脂質異常症骨疾患がんなどの予防や治療に役立つ化合物を、疾患の病態を模倣するように工夫を凝らした特殊な細胞や微生物などを利用した評価系を用いて、微生物の培養抽出液を探索源として探索しています。目的の化合物は、各種クロマトグラフィーや HPLC を組み合わせて単離精製し、MS や NMR などの機器分析から構造決定を行います。

(3) 生物活性物質の作用機序解析

細胞や微生物から調製した酵素源を用いた酵素アッセイ、化合物の標識体(放射活性体、ビオチン体や蛍光標識体)を利用したケミカルプロテオミクス解析、耐性変異株を利用した遺伝学的解析など様々な解析手法を組み合わせることで、生物活性化合物の標的分子の同定や作用機序の解明を目指します。

(4) 生合成経路/酵素に関する解析

(5) 疾患モデル動物を用いた in vivo 評価