第491回獣医学科セミナー<Faculty seminar>「黄色ブドウ球菌感染におけるスーパー抗原毒素の役割」演者:小野 久弥 先生 (人獣共通感染症学研究室)

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2023-07-12
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17:00
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A棟3階 A31講義室

イベントの概要

以下の通り、第491回獣医学科セミナー<Faculty seminar>を開催します。

多数ご参集くださいますようお願い申し上げます。

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第491回獣医学科セミナー<Faculty seminar>

【開催日】 7月12日(水)

【会 場】 A棟3階 A31講義室

【時 間】 17:00~

【演 者】 小野 久弥 先生 (人獣共通感染症学研究室)

【タイトル】黄色ブドウ球菌感染におけるスーパー抗原毒素の役割 

【要 旨】

黄色ブドウ球菌はヒトおよび動物に常在する一方、皮膚疾患から深部臓器膿瘍、院内感染や食中毒など多様な疾病に関わる。黄色ブドウ球菌は多くの病原因子を産生することが知られているが、我々はブドウ球菌エンテロトキシンや毒素性ショック症候群毒素といったスーパー抗原毒素(SAg)の病原性の評価を行ってきた。SAgはリンパ球の増殖と炎症性サイトカインの過剰産生を誘導することで毒素性ショック症候群を引き起こす。また感染症由来株では多くのSAg遺伝子を保有するため、SAgは黄色ブドウ球菌の感染においても何らかの役割があると考えられている。当研究室では、SAgの新たな作用を探索するとともに、黄色ブドウ球菌のSAg遺伝子ノックアウトし感染においてSAgが果たす役割の解析を行っている。本セミナーでは、それらに関するデータを断片的ではあるがご紹介し皆様からのご助言を賜りたい。

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