以下の通り、第519回獣医学科セミナー<OB?OGセミナー>を開催します。
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第519回獣医学科セミナー<OB?OGセミナー>
【開催日】 11月6日(水)
【会 場】 A棟2階 A21講義室
【時 間】 17:00?18:30
【演 者】 田村 正明 ?先生(Professor, Tenured, Kansas State University College of Veterinary Medicine )
【タイトル】
臍帯間質由来の幹細胞を用いたガンの標的療法とKansas State University College of Veterinary Medicineの紹介
【要 旨】
最近の癌治療法の発展は、癌の早期発見法の発展とあいまって、対癌戦略に大きな成果を挙げてきました。しかしながら、中心的な治療法である放射線療法および薬物療法は、癌細胞に対する特異性の低い治療法であるため、正常な細胞にも傷害を与え、大きな副作用を不可避的に伴います。したがって、この治療法に随伴する副作用のため、かえって患者の死期を早めることさえあります。一方、癌に特異的に発現する癌遺伝子を標的とする遺伝子療法は、大きな期待を集めているものの、いまだに臨床応用が確立していません。私たちは最近、ヒト臍帯間質(Wharton’s Jelly)由来の幹細胞を用いた癌標的遺伝子療法を開発しました。このセミナーでは、1)臍帯間質(Wharton’s Jelly)由来の幹細胞(Umbilical Cord Matrix derived Stem cell, UCMS 細胞)の対癌戦略における有用性と、その応用例として2)UCMS細胞を用いた癌標的遺伝子療法の動物モデルについて話します。
Uppalapati, L., et al., Mol Pharmaceutics, 2011 PMID:21851062 ?
Ohta, et al., PloS One, 2015, PMID: 25942583
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