去る7月と8月に、動物資源科学科2年生対象の八雲牧場実習が行われました。本実習は、2年生約120名を計4班に分けて、本学部附属フィルドサイエンスセンター(FSC)八雲牧場(北海道二海郡八雲町)にて宿泊して実習を行うものです。
八雲牧場実習の主な目的は、FSC八雲牧場における体験学習を通して、肉牛生産牧場での作業体系、作業機械?管理器具等の用途?取り扱い、家畜の管理法について学ぶとともに、資源循環型畜産の実践牧場である八雲牧場の特徴を理解することです。
牧場に到着次第、牧場内のスタディーウォークで実習が始まりました。その後、子牛の除角?去勢など見学、放牧牛の追い込み、簡易電気牧柵の設置など次々に行われました。これらのフィールドでの作業の前には、スタッフから説明や助言を受け、自分で頭と体を使って実習を進めていきます。これまで講義で学んだことなどを思い出しながら行うため、学生にとっては非常に良い経験となりました。
日中の実習が終わり、夜になると講義があります。八雲町内で酪農業を経営している本学卒業生の佐藤正之さんから酪農経営の実際について講義を受け、酪農について理解を深めることができました。講義の最後に牛乳の試飲を行いましたが、佐藤さんの牧場(学林ファーム)の絞りたての牛乳が一番濃厚で味わい深いことを体験していました。
実習最終日には、頭絡(とうらく)の作製を行い、2日間にわたる実習を締めくくりました。北海道の大自然のなか、学生は自ら考え、互いに協力しながら実習を行っていたことから、この八雲牧場実習は、動物資源科学科の学生にとって非常に有意義なものであることが窺えました。