2022年9月23, 24日に開催された第28回日本野生動物医学会大会で毒性学研究室の学部6年生清水敬太さんが口頭発表を行い、最優秀賞を受賞しました。
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発表タイトルは【2022 年に捕獲した小笠原諸島父島の外来クマネズミにおける殺鼠剤ダイ ファシノンの薬物動態?薬力学(PK/PD)解析による感受性評価】でした。
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自然豊かな生態系で知られる小笠原諸島ですが、人間の往来で侵入した外来ネズミによる生態系の攪乱が問題となっています。そこで、毒餌(殺鼠剤)の散布が環境省の主導のもと実施されてきました。しかし、殺鼠剤の度重なる散布で殺鼠剤に抵抗性を持つ【スーパーラット】が世界各地に出現し、駆除が困難になっています。
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そこで、毒性学研究室の清水さん、佐藤さん、武田助教らの研究グループは2022年現在の小笠原諸島に生息している外来クマネズミが殺鼠剤の成分ダイファシノンに対しどのように応答するかを薬物動態?薬力学的手法で解析しました。
今回の研究では、実際に小笠原諸島まで船で24時間かけて渡航しネズミを捕獲、更にシミュレーションで各ネズミの生理学的なダイファシノンの動態を再現するPBPKモデリングを実施するなどワイルドなフィールドワークと最新技術を複合的に取り入れました。
その結果、小笠原父島の野生クマネズミは既存の抵抗性メカニズムを有していないにもかかわらず、ダイファシノン投与後の毒性影響からの回復が早い傾向を持つ事を明らかにしました。小笠原諸島の外来ネズミが殺鼠剤にどのように応答するかを生体レベルで評価した知見はほとんどなく、本研究成果は今後の小笠原諸島でのネズミ駆除事業に対して学術的なエビデンスを提供できると期待されます。
この成果が評価され、野生動物医学会で最優秀賞を受賞するに至りました。
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また、当研究室を去年卒業し現在北海道大学博士後期課程で研究を行っている渡邉さんも本学会で優秀賞を受賞しました、おめでとうございます!
本研究は国立環境研究所?北海道大学大学院獣医学研究院?NPO法人エバーラスティングネイチャーアジア?一般財団法人自然環境研究センター?イカリ消毒株式会社技術研究所との共同研究として本研究は、(独)環境再生保全機構 環境研究総合推進費(JPMEERF20214R02)の助成のもと実施されました。
受賞について日本の獣医学関連博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@を扱う文永堂出版様のJVM博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@でも取り上げていただきました。ありがとうございます!
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日本野生動物医学会ウェブサイト
博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@獣医学部毒性学研究室ウェブサイト
JVM博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@「日本野生動物医学会大会が対面で開催される」2022-09-28
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