2024年7月に広島市で開催された第3回環境化学物質合同大会(日本環境化学会と日本環境毒性学会の合同大会)で獣医学科毒性学研究室 博士後期課程1年の宮前萌優さんが社会人?若手研究者および博士後期課程(博士)部門のWellington Laboratories賞を、毒性学研究室 学部6年生の田中康太郎さんが学部学生?短大生?高専生部門のSETAC賞を受賞しました。
受賞演題はそれぞれ
「in silico タンパク質構造解析に基づくワルファリン系殺鼠剤の感受性動物種差の評価」宮前さん
「小笠原諸島父島の外来クマネズミにおける殺鼠剤ダイファシノンの薬物動態?薬力学(PK/PD)解析による感受性評価」田中さん
です。
ネズミ類は可愛らしい見た目の反面、農作物の食害による経済被害や様々な人獣共通感染症を媒介する他、外来種として離島域で生態系を攪乱する事もあるため、殺鼠剤による駆除が行われています。これに対し殺鼠剤に抵抗性を有するスーパーラットの出現や、殺鼠剤による野生動物の中毒が問題となっています。
宮前さんはAlphaFold2タンパク質構造予測と分子シミュレーション?機械学習を組み合わせた野生動物への殺鼠剤の影響予測法を報告しました。田中さんはユネスコ世界自然遺産登録地、小笠原諸島の外来クマネズミへの殺鼠剤の影響を評価した研究成果を発表しました。
?
日本環境化学会 優秀発表賞
https://j-ec.or.jp/commend/thank.html
毒性学研究室ウェブサイト
?