2025年1月8日(水)?9日(木)の2日間、静岡市の「静岡県コンベンションアーツセンター(グランシップ)」で開催された第7回医薬品毒性機序研究会で毒性学研究室の学部5年生菅原琳さんが優秀発表賞を受賞しました。
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受賞演題は【網羅的分?ドッキングシミュレーションによる化学物質結合タンパク質insilico評価法の構築】です。

医薬品や毒物などの化学物質は生体内の核酸やタンパク質に結合し、その薬効/毒性を発揮します。しかしながら人間は2万種以上のタンパク質を有しており、化学物質が生体内でどのタンパク質と結合しているか評価する事は困難でした。
これに対し本研究課題では、2024年にノーベル化学賞を受賞したAI技術であるAlphaFold2を用い人間が持つほぼ全てのタンパク質の構造を予測し、分子ドッキングシミュレーションという手法で目的の化学物質と全タンパク質の結合力を網羅的に計算する事で、コンピューター上で標的タンパク質を予測する手法を構築しました。
本手法は幅広い化学物質の結合標的タンパク質の発見につながる事が期待され、医薬品毒性機序研究会では多くの製薬企業の研究者からも注目を集めていました。

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毒性学研究室ウェブサイト
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当該シミュレーション手法のリポジトリ
https://github.com/toxtoxcat/reAlldock
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