毒性学研究室学部6年の更田葵依さんが環境化学物質3学会合同大会でSETAC賞を受賞

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獣医学科毒性学研究室の学部6年生更田葵依さんが、6月14-16日に開催された環境化学物質3学会合同大会(富山市富山国際会議場)でSETAC賞を受賞しました。

環境化学物質3学会合同大会とは日本環境化学会、環境ホルモン学会、環境毒性学会という環境汚染物質を専門とする3つの国内学会の合同大会として開催された日本における環境化学分野最大の学会です。

SETAC賞はSociety of Environmental Toxicology and Chemistry(環境毒性学及び環境化学国際学会)の名前を冠した賞で、今回の学会で優秀な発表を実施した学生に授与されました。

SETAC賞受賞発表タイトル

「ゼブラフィッシュを用いた増感剤関連物質の芳香族炭化水素受容体 (AhR)活性化能の評価」

更田さんは再生紙工場の排水に含まれるインク由来成分が魚に対しダイオキシン様の毒性影響を発揮しうる事を、コンピューターシミュレーションとゼブラフィッシュを用いた実験により初めて解明しました。

一般的には環境に優しいと思われているリサイクル紙ですが、そのリサイクル過程で出た排水が水圏生態系へ悪影響を及ぼす可能性もあります。つまり、SDGsの実現には単にゴミの分別をしっかりするだけでなく、リサイクルが本当に「環境に優しく」実施されているかも研究していく必要があります。

本研究成果は現在学術論文として発表準備中ですので、詳細は論文として公表され次第↓の毒性学研究室ウェブサイトにて紹介される予定です。?

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毒性学研究室ウェブサイト
https://kitasatoxlab.jp/
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環境化学物質3学会合同大会
https://j-ec.smartcore.jp/M022/forum/touron30/gaiyou
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化学物質3学会合同大会受賞者一覧
https://j-ec.smartcore.jp/uploads/ckfinder/files/30th_JEC_award.pdf

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