生物環境科学科

淡水に生息する二枚貝の稚貝のエサを研究中。 生態を解明しているという手応えがあります。

4年次の卒業論文研究で研究の面白さを知り、大学院への進学を選択しました。淡水に生息するイシガイ科二枚貝の稚貝の餌資源を調べています。4年次には、この二枚貝が多数生息している姉沼に、バイオフィルム(細菌と細菌が生成する細胞外多糖などの総称)が豊富なことを突き止め、餌資源はバイオフィルムなのではないかというところまで研究を進めることができました。大学院では、稚貝にバイオフィルムを給餌して飼育実験を行っています。当初は姉沼のバイオフィルムを試行錯誤して給餌していましたが、1か月以上成育しないという壁にぶつかってしまいました。

要因として考えられたのは、栄養素の不足です。そこで、現在、バイオフィルムの状態、バイオフィルム以外の餌資源の利用を再検討しながら、研究を遂行しているところです。一方で、稚貝から成長した幼貝が生息している水域で、稚貝が成長するために必要な条件を把握するためのフィールドワークも行っています。幼貝が生息することができる条件が把握できれば、飼育実験にも活かせるかもしれません。十和田キャンパスは、近傍に豊かな自然環境が多いことから、野生生物を対象とした研究を行うには恵まれた環境です。

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