文字サイズ
拡大
標準
背景色

どんな症状がありますか?

多くは「しこり」としてみつかります。
ただ、注意深く触らないと「しこり」として触れないこともあります。

    その他に

  • エクボなどの皮膚変化
    皮膚のひきつれ
    乳房の皮膚の色素変化(発赤など)
  • 先にワキの下に「しこり」が触れる
  • 乳頭の先からの血性分泌物(茶褐色や赤)
  • などの症状もあります。

症状はなく、乳癌検診(マンモグラフィ検査や乳房超音波検査)で乳がんが見つかるケースが最も多くなっています。

図:乳房に違和感を覚える女性

原因は?

乳がんの原因は明らかではありませんが、女性ホルモンが深く関わっていることが知られています。

  • No. 1
  • 体内のエストロゲンが多いことの関与が言われています。

      具体的には、

    • 初潮年齢が早い、閉経年齢が遅いこと
    • 妊娠、授乳経験のないこと
    • 閉経後の更年期症状に対して、長期に女性ホルモンを補充する治療を行うこと など
  • No. 2
  • 生活習慣も関係するようです。
     飲酒
     閉経後の肥満 など

  • その他
  • 乳がんの約7-10%は遺伝性と言われています。
    家族歴(身内に乳がんや卵巣がんをされた方がいること)も重要です。

どのような検査がありますか?

1st ステップ

乳房の視診、触診に加えて、マンモグラフィー検査や、乳房超音波検査を行います。

図:検査

2nd ステップ

病変の良悪性の判定、病変の広がりを調べるために、乳房の造影MRI検査を行います。必要であれば局所麻酔を行い、針生検を行います。

図:検査

3rd ステップ

針生検で採った組織を、病理学的な評価で良性か悪性かの判定をつけます。それによって乳がんかどうかの確定診断がつきます。

4th ステップ

悪性の診断がついた場合には、がんの広がりを調べるために、CT検査や骨シンチグラフィと呼ばれる検査を行います。

図:検査

どうやって治療しますか?

乳がんの治療は、がん細胞のタイプ(ルミナール、ハーツー、トリプルネガティブ)、病変の大きさと広がり(ステージ)によって決まります。

  • 外科的治療:乳房温存術?乳房全摘術?センチネルリンパ節生検?ラジオ波焼灼
  • 乳房形成 :シリコン人工乳房?自家組織
  • 薬物療法 :内分泌療法?化学療法?分子標的薬?免疫チェックポイント阻害薬
  • 放射線治療
  • 緩和治療
  • を組み合わせて行います。

図:検査

放射線治療室の様子

博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@北里研究所病院では
「がんの根治性と乳房の整容性を重視した治療」

を心がけています。

当院の乳がん治療の特徴

  • 適応例には基本的には乳房温存手術や、センチネルリンパ節生検を積極的に採用しております。
  • 乳房全摘術の場合、患者さまの希望に応じて、当院形成外科と共同で積極的に乳房形成を行っております。
  • 乳輪?乳頭温存する乳房全摘術には、小さな傷で整容性に優れる内視鏡手術を行い、患者さまに好評です。
  • 進行した乳がんの場合、積極的に術前化学療法にて縮小を図り、乳房温存術や、TAS(Tailored axillary surgery; 腋窩リンパ節郭清を回避する腋窩縮小手術)を行っております。
  • 化学療法の脱毛を軽減させる目的で、希望者には頭皮冷却
    装置であるパックスマンを使用して、良好の成績を得ております。
Paxman
Paxman
  • 患者様のニーズに応えるために、様々な職種の医療スタッフと一緒にチームをつくり、皆様が安心して治療を受けられる体制を整えております。

図:医師、看護師、スタッフのイラスト