大村智記念研究所の主な共同研究?プロジェクト

CASE 1

国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)
住友ファーマ株式会社

2017年10月から始まった、住友ファーマとの薬剤耐性(AMR)菌感染症治療薬の創製を目的とした共同研究は、AMED※のCiCLE※の委託先として採択された研究です。
抗菌薬に対する耐性菌の出現と蔓延は世界的な問題であり、このまま対策を取らなければ2050年までに薬剤耐性菌の感染症で死者1千万人/年、経済損失100兆ドルが予測され、世界保健機関(WHO)を中心とした国家?国際レベルでの対策が必要とされています。この共同研究では、世界的な重要課題に精力的に取り組んでおり、アメリカで第1相試験を終了しています。

CASE 2

花王株式会社

2021年度から、花王の寄附講座を開設し、環境における病原体の存在様式や伝播様式?病原体流行機構にかかる研究及び病原体の感染制御と予防衛生のための環境衛生にかかる研究を行っています。

CASE 3

国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)
Meiji Seikaファルマ株式会社

2021年6月、Meiji Seikaファルマとイベルメクチン誘導体を用いた博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@感染症等の治療薬開発を目的とした共同研究を始めました。この研究も、AMEDのCiCLEの委託先として採択された研究です。 感染症研究に強みを持つ大村研と治療薬開発に精通したMeiji Seikaファルマの両者が手を携えることで、画期的な治療薬の提供を目指します。

CASE 4

感染症創薬研究所株式会社 興和株式会社

2022年度から、興和の関連会社である感染症創薬研究所と共同研究講座を開設し、薬剤耐性菌に対する新規抗菌薬の創薬研究、腸内細菌叢制御剤の研究、C.difficile に対する抗菌活性を有する新規抗菌薬の創薬研究を行うとともに、創薬に関する高度な知識?技術と経験を有する研究者の育成も行っています。このプロジェクトは、大村研の特徴を生かした創薬研究として展開しています。

CASE 5

国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 (AMED)

2022年度から、AMEDの「生命科学?創薬研究支援基盤事業」に採択されました。
この事業では、低分子から中分子までをカバーする多様性に富んだ「大村天然化合物ライブラリー」を基盤にし、日本の産官学の研究機関が保有する優れた評価系とのマッチング活動により構築された「創薬研究ネットワーク」で幾つかの創薬シードを発見してきました。今後も継続して「大村天然化合物ライブラリー」と評価系とのマッチング活動を展開し、新たなシード化合物の探索も行い、創薬リードを創製することを目指します。

※AMED : the Japan Agency for Medical Research and Development
※CiCLE : Cyclic Innovation for Clinical Empowerment