子宮内膜に似た組織が、子宮以外の場所で増えてしまう病気が子宮内膜症です
私たちは、子宮内膜症の診断から腹腔鏡下手術も含めた治療、人工授精や体外受精 などの不妊治療まで、一貫した治療が可能です。妊娠の希望等も含めて、患者さんの人生プランに合わせ、一緒に治療内容を 決めていきます。
子宮内膜症は、生理のある25~44歳の女性の10人に1人に発症するとされ、10代でも 発症します。原因はよくわかっていません。
子宮の周辺に病気が発生し、腹膜表面や卵巣表面、卵管の周囲、子宮の靱帯、子宮と直腸の間のくぼみなど、体の様々な場所で生理のたびに出血や炎症、癒着を繰り返します。
子宮内膜症をもった女性の約50%に生理痛がみられ、しだいに症状が強まります。
生理の度に苦痛を覚えるため、精神的にも負担が大きく、日常生活のストレスとなります。
お子様が生理痛で悩んでいる方はこちらをご覧ください。
子宮内膜症の方の30~60%は不妊だと言われています。
不妊についてはこちらをご覧ください。
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子宮内膜症の方の30~60%は不妊だと言われています。
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卵管の周囲に子宮内膜症ができると、生理の度に炎症が生じ癒着が起こる結果、卵子が卵管内を通過できなくなります。
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卵巣に子宮内膜症ができると、生理の度に卵巣内で出血や炎症が起こる結果、排卵 障害や卵子の質の低下につながります。
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初期の子宮内膜症でも、子宮内膜症の炎症によって作り出されるサイトカインという物質が不妊の一因となり得ます。
当院の不妊検査?治療はこちらをご覧ください。
ホルモン療法や手術療法が中心となります。鎮痛薬だけで様子をみる対症療法は、子宮内膜症の進行を抑えられませんので、お勧めしません。
子宮内膜症は、生理がある間は進行しますので、閉経までフォローが必要な慢性疾患です。そのため、患者さんごとの人生プランに応じた長期的な治療戦略が必要です。
子宮内膜症の部分のみを手術で取り除いて卵巣機能を温存し、妊娠しやすい骨盤内環境をつくります。
腹腔鏡下手術によって、病巣部を拡大視しながら繊細な手術を行うことが可能です。
当院で行っている腹腔鏡下手術については、こちらをご覧ください。
思春期の生理痛の中には、子宮内膜症がかなりの頻度で存在するとされており、放置すると生理痛がひどくなり、不妊の原因にもなります。
生理痛は「誰にでもある」ものではなく、様々な病気の症状として慎重な診断が必要です。気になる症状があればお気軽に婦人科を受診してください。
そういえば、
月に一度は寝込んでいるような...
最近痛み止めを持ち歩いているわ...
妙にナプキンの減りが早いような...