医療系研究科 医学物理士養成コース[修士課程]
本コースは、医学物理士認定機構から正式な教育コースとして認定されており、在学生は修士課程の修了前に医学物理士試験の受験資格を得られるメリットがあります。
理念?目的
本コースは、放射線技術系、理工系などの専門領域を修学した者で、放射線治療を専門とする医学物理士を目指す人材を主な対象として創設されています。より広い視野でがん治療に関する学識を身に着け、がん医療に従事する専門医療人として必須の専門技術を育み、新しい放射線治療技術の開発研究に携わる能力を身に着けることを目的としています。また、協調性をもちチーム医療に貢献できる、真に放射線治療を牽引する高度専門医療従事者の養成を行うコースです。
医学物理士養成コースの概要
取得できる学位 : 修士(医科学)又は修士(医療科学)
取得できる資格 : 医学物理士試験受験資格(在学中から受験可能)
医学物理士の概要
医学物理士は、放射線技術や理工系の知識?研究経験を活かして、医学および医療に貢献していく、比較的新しい医療職です。日本では、主に高精度ながん放射線治療の分野で、医学物理士に対する注目度やニーズが年々高まっています。そして、医学物理士の活躍の場は、病院?教育研究機関?企業等へ広がっています。
医学物理士になるためには?
医学物理士になるためには、本学で定められた修了要件を満たし、かつ医学物理士認定機構の試験に合格し、臨床経験を積む必要があります。
修了要件と開設科目
本コースでは、34単位以上の修得が修了要件となっています。
1)専門科目 | ||
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イ 必修科目 | 放射線医学物理学 放射線医学物理学特論 放射線臨床実習(がん治療) 量子原子核物理学 計算物理数学 |
5科目9単位 |
ロ 主科目及び副科目 | ただし、次の科目の中から2科目3単位を選択必修とする。 放射線腫瘍学、先端放射線治療技術、放射線臨床実習(がん診断)、人体解剖学(理工学系学部出身者のみ) |
2科目3単位以上 |
2)共通教育科目(その他の分野) | ||
イ 臨床医科学分野 |
内科系医科学汎論又は外科系医科学汎論 (ただし、出身分野及び専攻分野によって必修を指定しないこともある) |
5科目9単位 |
ロ 医学研究倫理学 | (原則として1年次に履修) | 1科目2単位 |
ハ 医療人間科学 | (以下の科目から選択) 医療倫理学 医事法学 医療福祉学 医療管理学 国際保健学 国際医療環境学 臨床心理学概論 医療カウンセリング学 心理評価?解析学 ヘルスケアビジネス |
1科目2単位以上 |
3)特別講義[選択科目] | 2単位 | |
4)演習 | 4単位 | |
5)特別研究 | 10単位 |