ワンポイント
一見関係のない複数の症状をひとつの薬で改善できるのが漢方薬の特徴です。また、同じ漢方薬でもエキス剤では不十分で、煎じ薬を使うことではじめて効果が認められることが多々あります。
ワンポイント
肩こりで悩む方は大勢いらっしゃいますが、肩こりや肩の痛みにもいろいろな種類があります。その患者さんの特徴に応じて生薬を調整できるのが煎じ薬による治療のメリットです。
ワンポイント
EDの西洋医療薬にはPDE-5阻害薬があり、殆どの漢方薬と併用しても大丈夫です。EDの原因は人によって異なるので、使用する漢方薬も異なります。体調もよくなるので、悩んでいたら漢方薬を使ってみて下さい。
ワンポイント
同じ香蘇散でも、芳香性の紫蘇や陳皮(みかんの皮)を含む処方はしばしばエキス剤では効果が弱く、厳選された良質の紫蘇の葉などを使用した当研究所の煎じ薬はすみやかに「抑鬱気分」や「不定愁訴」を改善できる。
ワンポイント
当帰四逆加呉茱萸生姜湯はしもやけに有効なことが広く知られていますが、不十分な場合は寒さに合わせて附子を加えることで効果がより期待できます。煎じ薬では生薬ごとの量を調節することができますので、病態に合わせた治療が可能です。
ワンポイント
不安障害、適応障害などは現代医薬品より、漢方薬の方が効果が高いことがある。エキス剤では効果を感じなかったが、煎じ薬の場合「煎じている時から、気分が落ち着くのを感じ、紅茶などよりずっと美味しい」という。当院のような高品質の紫蘇の煎じ成分には、香り成分の効果などがあり、エキス製剤には期待できない重要な効果がある。
ワンポイント
最近は多くの一般の病院でも、漢方薬を処方してもらえるようになりました。しかしほとんどの場合、エキスと呼ばれるいわばインスタントの薬です。便利ですが、本格的な煎じ薬の方が効きは良いのです。エキスで効果が今一つという場合、煎じ薬をお試しください。
ワンポイント
この方は漢方専門医の立場からは明らかに防已黄耆湯が効くタイプでしたが、保険診療のエキス剤では効果が得られませんでした。このような場合、品質の高い生薬を煎じることで効果が得られることが多々あります。
ワンポイント
エキス製剤は煎じる手間がなく便利な一方で、多くの医療機関で複数の製剤が必要以上に処方され、副作用などトラブルも少なくありません。生薬単位で微調整が可能な煎じ薬は、一つの処方で種々の問題に対応でき、エキス製剤に比べ高い治療効果を期待できることがあります。エキス製剤での治療でお困りの際には一度ご相談下さい。
ワンポイント
ステロイド剤を長期に服用する必要がある人は漢方薬を試してみて下さい。全例ではありませんが、漢方薬の服用によってステロイド剤の服用量を減らしたりなくすことができる場合があります。
ワンポイント
西洋薬が無効な小児に、漢方薬で症状が改善する例は珍しくありません。漢方薬にも安全な処方量があり、小児の場合とくに日本東洋医学会専門医に受診される方が無難です。また各生薬の分量を調節可能なのは、せんじ薬の強みです。
ワンポイント
西洋薬が体に合わない人は漢方薬を試してみて下さい。半夏白朮天麻湯は胃腸が弱いタイプの副鼻腔炎や頭痛、めまいなどにとてもよい薬です。漢方では一人一人の体質に合わせて処方するので、全体的に体調を整えながら治療することができます。
ワンポイント
ストレスや目の疲れは体をイライラさせ、ひどくなると肩がひどくこったり、脇腹が苦しくなったりすることがあります。四逆散に含まれる柴胡はストレスを解消する手伝いをし、芍薬?甘草は筋肉の引きつりを治します。
ワンポイント
脳や神経が障害される病気では、西洋薬での治療効果が不十分だったり、副作用で治療の継続が困難になることが少なくありません。加味温胆湯は、胃腸や精神の状態を安定させる一方で、西洋薬の治療効果を高める作用も認められます。西洋薬での治療に行き詰まってお悩みの際には、漢方煎じ薬をお試しください。
ワンポイント
通常の便秘薬でおなかが痛くなる人は、漢方を試してみて下さい。例えば加味逍遥散は、腸の動きを整える芍薬や通じをよくする山梔子を含み、自然な排便を促します。加味逍遥散は更年期障害の頻用処方ですが、両方の症状に対応できます。
ワンポイント
ばね指の一般的な治療では、ステロイド注射や切開、手術といった手法により、指局所を治療対象としますが、当院では、指だけの問題と考えず、全身のバランスの乱れを考慮し、総合的な治療を行います。
ワンポイント
湿布薬や痛み止めで今現れている症状を解消することはできても、根本的な解決に至らないことも多く、そういう場合には鍼灸治療が適しています。鍼灸の刺激は深層にある筋肉の緊張を解きほぐし、圧迫している血管を拡張させ、その結果痛みやしびれの改善をすることが出来ます。
ワンポイント
頭部の病的な原因により発症するもの以外では、浮動性や回転性のめまいなどがあります。いずれも平衡感覚の異常によるもので、その原因には血流障害や神経の障害があって、鍼灸治療においではこれらに直接、および間接的に有効であると言えます。
ワンポイント
下肢の痺れの発症原因には腰に由来するものが多く、鍼灸治療では一般に圧迫部位の血液循環の改善、筋肉の緊張緩和を目的とします。今回は嚢腫の神経圧迫障害と軽度の抑うつ傾向もありましたので、鍼の持つ自律神経系の調節作用による相乗効果とも言えます。
ワンポイント
当科では、全身の状態を考慮し、患部以外の部位にも鍼とお灸を行います。そうすることで単なる対症療法とは異なり、根本の治療が可能になり、それに加え患部の治療を行うことで、再発しにくい効果をあげることができます。