当研究部の前身は1983年に設置された医史学研究室で、1992年より医史学研究部となりました。東洋医学は、現在まで途絶えることなく活用されてきた伝統医学であり、豊富な経験と知識が膨大な古文献として残されています。東洋医学の研究を進め、現代に応用していくには、歴史的背景と文献資料を把握し、その本質を明らかにする必要があります。当研究部では、医史学に関する研究成果を継続的に日本医史学会?日本東洋医学会などに発表し、国内外の研究者と交流してきました。また貴重な文献情報を多数所蔵し、更なる収集に努めています。
東洋医学に関する貴重資料を展示しております。
中国三千年、日本千五百年にわたる江戸時代までの漢方の歴史、さらに、明治時代の衰退から昭和の復興、そして現在に至る経緯を古医書あるいは写真入りのパネルを使ってわかりやすく説明してあります。また、漢方薬に関する歴史的な道具類や、漢方先哲医家の墨蹟類(掛軸)、歴史的に重要な古医書、巻物類など、漢方医学に関する貫重な史料の数々が展示してあり、一般の方々にも専門の方々にもこ納得いただけるよう配慮してあります。展示室外の廊下には、生薬標本、鍼灸関係の資料などを展示して、皆様に常時ご覧いただけるようになっています。
開館時間
月~金曜日 | 10:00~15:00 |
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土曜日 | 10:00~12:00 |
※但し、日祝日、12月29日~1月3日は休館
主な展示品
東洋医学の形成期から現在までの「漢方の歴史」を説明したパネル
歴史的資料など
このほか貴重な古医書、また多紀(元堅)家文書?浅井(国幹)家文書?森(立之)家文書?岡田(昌春)家文書など漢方名家の家伝資料類を展示しています。
生薬標本?鍼灸器具