1)腹腔鏡下手術を得意としています。
腹腔鏡下手術とは、腹腔鏡という高性能カメラを腹腔内に挿入してテレビモニターを見ながら行う手術です。この手術は、器具を挿入するための孔を数か所と腫瘍を取り出すための小さな創をつけるだけで行うことができるため、開腹手術と比べて術後の痛みが少なく、患者様にかかる負担を最小限にすることができ、美容的にも優れています。当科では約20年前から積極的に腹腔鏡による大腸切除術を導入してきた歴史があり、2011年から現在までは9割以上の大腸がん手術を腹腔鏡で施行しております。進行がんや炎症性腸疾患などの様々な腸疾患に対しても積極的に腹腔鏡下手術を導入し、安全で質の高い外科治療を提供しております。また、院内に日本内視鏡外科学会の技術認定医を取得した専門の医師が多数在籍しているほか、関連病院にも多くの技術認定取得者がおり、若手医師が腹腔鏡手術の技術トレーニングを安定して行える環境が整っています。
2)直腸がんに対して高度な医療を提供しています。
直腸は、消化管の出口である肛門の近くにあり、ここにがんができた場合には永久的な人工肛門を作らなければならないこともあります。また、肛門に近い進行直腸がんは、術後の局所再発率が高く予後が悪いといわれています。当教室では、このようながんに対して手術前に抗がん剤治療と放射線治療を行い、がんを小さくしてから腹腔鏡下手術で取り除く治療法を推奨しております。この治療法は、術後再発率を低くして生命予後を向上するだけでなく、肛門の温存率を上げることが期待されています。
また、当教室では2016年11月より,直腸がんに対してロボット手術を導入し、保険収載された2018年以降,年間約40症例の直腸切除?切断術を行っており年々増加しています。ロボット支援下手術は良好な3次元ハイビジョン画像や多関節機能、手振れ補正機能により従来の腹腔鏡下手術より精密な手術が可能となるため、がんの根治性の向上や性機能,膀胱機能など機能温存率の向上が期待されています。
3)患者様に寄り添った医療のために
当教室では、患者さんに寄り添った質の高い医療を提供するため、手術治療だけでなく抗がん剤治療や緩和治療も行っております。また、臨床試験への参加やセカンドオピニオンにも対応しており、社会?地域医療の発展にも貢献しています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 (第1?3?5)(※1) |
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午前?午後 |
- | 内藤 剛 (午前のみ) |
- | 古城 憲 |
佐藤 武郎 |
- |
山梨 高広 |
横井 圭悟 |
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三浦 啓寿 |
横田 和子 |
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田中 俊道 |
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小嶌 慶太 |
※1 第1?3?5