教 育

Education

3年次

2021 3年生

器官系別講義および診断学により、
臨床的な視点を身につける。

本学独自の医学教育システム「器官系別総合教育」を中心に学ぶ3年次。器官系ごとに疾病のメカニズムや治療法について学びを深めていきます。この時点から臨床医学的立場の視点を加え、4年次後期からの臨床実習につなげていきます。

学びのポイント
1.臨床実習への土台をつくる
3年次の「器官系別総合教育」では、臨床医学の診断学と各論の講義が始まり、臨床医に必要な基礎知識を修得します。

2.理論学習を踏まえた応用力をつける
これまでに学んだ知識の応用力を試す授業が始まります。臨床的な観点から、症例を示して実際の診察過程を解説したり、具体的な症状を示しながら、検査や処置の方法を考える力を育てます。

医学研究入門2発表会

医学研究入門2発表会
3.基礎医学の重要性を再確認する
基礎医学と自分のめざす診療科との関連性を実感できるよう、「器官系別総合教育」では、基礎医学の知識を臨床医学の視点から捉え直します。基礎医学の重要性を再認識することができます。

4.教育研究単位に配属され医学を探求
3年生の約1か月間、各教育研究単位に配属されます。そこで医学研究の醍醐味を味わいます。さらに深く学ぶことを希望する学生のために「学生医学論文」という制度があり、長期にわたって研究室に出入りすることができます。

テュートリアル教育2

テュートリアル教育Ⅱ

3年次のカリキュラム(全科目必修)

器官系別総合

消化器系
血液造血器系
内分泌?代謝系
運動器系
腎尿路系
腫瘍系
感染症?免疫系診断?治療学
神経系診断?治療学
循環器系診断?治療学

呼吸器系診断?治療学
消化器系診断?治療学
血液造血器系診断?治療学
内分泌?代謝系診断?治療学
成長発達系診断?治療学
運動器系診断?治療学
腎尿路系診断?治療学
精神系診断?治療学
皮膚系診断?治療学
東洋医学

外国語

医学英語Ⅱ

関連科目

医療安全?管理学
医学研究入門Ⅱ
テュートリアル教育Ⅱ
内科学総論(臨床実習入門は4年次)
外科学総論
行動科学?医療面接

※2年次以降の科目名、カリキュラムの内容については、変更する場合があります。

ピックアップカリキュラム

内科学総論

内科臨床に求められる医療面接?身体所見、Evidence Based Medicine、診療録記載について修得。実習では、病院内各部門の見学?実習で、医師の役割、スタッフとの連携を理解します。

外科学総論

外科的疾患を有する患者さんの治療上の課題は多く、複雑です。外科学の基本的知識から始まり、先端医療?医学の知見までを含めて広範な外科学の内容を総合的に修得します。

運動器系

神経?筋肉?骨?軟骨などの組織から構成される運動器の特徴を学習。臨床の立場から運動器の病的状態を見て、その病理学的変化、薬理学的過程と反応について学びます。

成長発達系診断?治療学

小児科学の総論としてヒトの発育成長を各方面から系統的に勉強。受精を含めた細胞遺伝学から、胎児期、乳幼児、小児期を経て思春期に至る成長?発達を学びます。
REAL VOICE
5年次の臨床実習に向けて、着々と知識を蓄え、
臨床で活用するスキルを磨いている。
 3年次は、「器官系別総合教育」という座学がメインで、消化器系、運動器系など、基幹系別に病気や疾患について学びます。興味深かったのは、血液造血器系です。
いわゆる血液のがんである白血病やリンパ腫といった病気を扱います。入学前は「ステージ4」と聞くと、もう助からないと思いましたが、血液造血器系の腫瘍は、薬による治療で症状が劇的に快方に向かうケースも多いのです。また、血液は体中を巡るので、全身への被害も大きいけれど、そのぶん“攻め”の治療もでき、可能性を感じました。
 知識を吸収する授業のほかに、「テュートリアル」という臨床をロールプレイする授業もあります。これは、患者さんの症状から病気を診断し、治療計画を立てるというもの。しかも、次の授業で「良くならない」などその後の経過が伝えられ、別の対応を考える…と繰り返していくのです。知識が深まっていくのを感じます。

野口さん