感染症内科学
教授:藤倉 雄二
最先端の知見で、感染症から社会を守る
感染症内科学は、内科学の一分野として、感染症の視点から全身を診る臓器横断的な専門領域である。呼吸器、尿路、消化器、中枢神経系など多様な臓器に発生する感染症を対象とし、細菌?ウイルス?真菌?寄生虫など幅広い病原体による疾患に対応する。他科とも連携しながら適切な診断?治療?管理を行うとともに、感染対策や抗菌薬適正使用を推進する。近年、新興?再興感染症や薬剤耐性の増加が世界的な課題となっており、教育?診療?研究の各領域で高度な対応が求められている。特に分子疫学やゲノム解析など最先端の研究が進展し、感染症の診断精度向上や新たな治療法開発に寄与している。感染症内科学は、医療機関内のみならず地域社会全体の感染症対策においても中心的役割を担う、現代医療に不可欠な専門分野である。臨床現場での課題解決と基礎研究の成果を結びつけ、幅広い知識と技術を持つ専門家の育成に取り組んでいる。