平成20年度
平成20年度チーム医療教育プログラム
1.オール北里チーム医療演習
平成20年度は,新たに博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@看護専門学校を加え1,200人規模で,より充実した北里オリジナルのチーム医療演習を展開する。
期間 | 平成20年5月1日(木)~5月2日(金) |
場所 | 相模原キャンパス |
予定 対象学生 | 薬学部 283名(4年生) 医学部 107名(5年生) 看護学部 117名(4年生) 医療衛生学部 432名(4年生,PT?OT?ST?HSは3年生) 博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@保健衛生専門学院 264名(管理栄養科?保健看護科4年生,臨床検査技師養成科3年生,臨床工学専攻科1年生) 博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@看護専門学校 40名(3年生) 合計 1,239名 |
担当教員 | チーム医療教育委員会委員 8名 チーム医療演習実行委員会委員 22名(※1) ファシリテータ 120名(※2) ※1 : チーム医療教育委員会委員兼務者,事務職員を除く ※2 : チーム医療演習実行委員会委員を含む |
実施スケジュール
- 1日目
- 2日目
平成20年5月1日(木)
時間 | 内容 | 場所 |
9:00~9:20 | 出席確認 | L3入口 |
9:20~9:40 | 挨拶 | L3?中教室、大教室 |
9:40~10:25 | 趣旨説明?話題提供 実施方法及びタイムスケジュール説明 | |
10:25~10:40 | 移動(小教室へ) | |
10:40~11:00 | ファシリテータ自己紹介 アイスブレーキング(各チーム内での役割分担決定) | 各校舎?小教室 |
11:00~12:10 | チームディスカッション | |
12:10~13:40 | 昼食?休憩 | |
13:40~15:40 | チームディスカッション(午前中からの継続) | 各校舎?小教室 |
15:40~15:55 | 休憩 | |
15:55~17:30 | チームディスカッション(休憩前からの継続) | 各校舎?小教室 |
平成20年5月2日(金)
時間 | 内容 | 場所 |
9:00~9:20 | オリエンテーション | L3?中教室 |
9:20~9:35 | 移動(小教室へ) | |
9:35~11:40 | チームディスカッション (前日からの継続,まとめ及び発表準備) | 各校舎?小教室 |
11:40~13:10 | 昼食?休憩 | |
13:10~14:35 | 発表会(前半) (7チーム×12分) | L3?中教室 |
14:35~14:50 | 休憩 | |
14:50~16:15 | 発表会(後半)?アンケート記入 (7チーム×12分) | L3?中教室 |
16:15~16:40 | 移動 | |
16:40~18:00 | 合同懇談会 | 総合体育館 |
ディスカッションテーマ
テーマ1 | 救急医療 | 心筋梗塞患者の急性期治療と心臓リハビリテーション |
テーマ2 | 大災害時の医療現場 | 大災害時医療 |
テーマ3 | 感染 | 院内感染対策 |
テーマ4 | 高齢者医療 | 認知症を持つ高齢患者の在宅医療 |
テーマ5 | 脳血管障害 | 脳梗塞後遺症としての嚥下障害,言語障害,運動障害等 |
テーマ6 | 小児がん | 小児期発症進行性がんのトータルケア |
テーマ7 | 糖尿病 | 糖尿病と合併症 |
テーマ8 | 神経難病 | 神経難病とその対策 |
テーマ9 | 生活習慣病 | 生活習慣に起因する様々な疾患 |
当日の模様
5月1日(木)と2日(金)の2日にわたり、相模原キャンパスにおいてオール北里チーム医療演習が実施されました。本プログラムは、本学が大学全体で14職種に及ぶ医療関連専門職を育成しているメリットを活かし、学生に医療職種間の相互理解や連携を促し、協働する能力や患者を総合的に診る能力の修得を目的としています。薬学部?医学部?看護学部?医療衛生学部の医療系4学部と、新潟県の博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@保健衛生専門学院に加え、今年から埼玉県北本市の博狗体育在线_狗博体育直播【官方授权网站】@看護専門学校も参加し、総勢1,200人の学生が集いました。
学生は10人を1グループとした120チームに分かれ、与えられたテーマに沿って、それぞれの職種ごとにできること、やるべきことを列挙し、医療のあるべき姿を考えました。学生同士は初対面のチームも多く、初めは緊張した表情も見られましたが、次第に打ち解け、やがて議論が白熱するようになりました。学生は、他職種への理解を深めただけでなく、チーム医療の構成員としてコミュニケートする能力にも磨きをかけました。
ディスカッション終了後には、チームが一同に会し、成果を発表しあいました。発表を受けて、「病気になった時はぜひこのチームに診てもらいたい」という声が参加者から挙がるなど、患者の立場をふまえたレベルの高い発表も目立ちました。学生は本プログラムを一つの糧として、患者を中心とした良質の医療を他職種と連携して実践できるよう、今後も精進していきます。
学生は10人を1グループとした120チームに分かれ、与えられたテーマに沿って、それぞれの職種ごとにできること、やるべきことを列挙し、医療のあるべき姿を考えました。学生同士は初対面のチームも多く、初めは緊張した表情も見られましたが、次第に打ち解け、やがて議論が白熱するようになりました。学生は、他職種への理解を深めただけでなく、チーム医療の構成員としてコミュニケートする能力にも磨きをかけました。
ディスカッション終了後には、チームが一同に会し、成果を発表しあいました。発表を受けて、「病気になった時はぜひこのチームに診てもらいたい」という声が参加者から挙がるなど、患者の立場をふまえたレベルの高い発表も目立ちました。学生は本プログラムを一つの糧として、患者を中心とした良質の医療を他職種と連携して実践できるよう、今後も精進していきます。
演習実施報告
2.医療系学部共通講義「チーム医療論」
チーム医療教育プログラムの次の展開として,チーム医療教育の導入教育となる「チーム医療論」(医療系学部等対象とする講義)を平成20年度後期より開講する。
講義内容
科目名 | チーム医療論 Team Medical Care -Interprofessional Collaborations- | |
参加学部 | 薬学部,医学部,看護学部,医療衛生学部,保健衛生専門学院,看護専門学校 | |
回 | 項目 | 授業内容 |
1 | イントロダクション | 安全で良質な医療提供,チーム医療の必要性,意義 |
2 | 保健?医療?福祉 システム概要 | 我が国の保健?医療?福祉システムについて,システム?成員の連携,外国との比較等 |
3 | 専門職種の理解-1 | 各専門職種の教育体系,役割,機能,権限,医療チーム内での位置付け,様々な職場における活躍例等 |
4 | 専門職種の理解-2 | 〃 |
5 | 専門職種の理解-3 | 〃 |
6 | 疾患と医療チーム-1 | 医療現場において形成される医療チームとその成員の連携プレーの具体例。チームダイナミクス,クリティカルパス,治験etc. |
7 | 疾患と医療チーム-2 | 〃 |
8 | 疾患と医療チーム-3 | 〃 |
9 | 医療倫理-1 | プライバシーと守秘義務,インフォームドコンセント,真実告知,誕生と終末期,遺伝と遺伝子,先端医療,医学研究,治験等 |
10 | 医療倫理-2 | 〃 |
11 | コミュニケーション論 | 専門職間のコミュニケーション,患者とのコミュニケーション,患者の心理,言語?非言語コミュニケーション等 |
12 | 先進医療とチーム医療 | テーラーメイド医療,遺伝子治療,再生医療等 |
到達目標 | 患者を指向した質の高い医療の提供を目標に,チーム医療の構成員として自身の専門性を活かし積極的に医療に参画する事ができるようになるために,医療の流れ,チーム構成員の職能,医療倫理を始めとするチーム医療の基礎知識を習得する。 | |
学生への メッセージ | チーム医療の必要性や意義を理解し,チームワークがどれだけ医療の質の向上,安全性,患者のQOLの向上に大切かを認識してほしい。本講義で学んだ基礎知識とチーム医療に関する認識を高学年で行う「全学チーム医療演習」等で存分に発揮し,社会に出てからの糧としていただきたい。本学のチーム医療教育プログラムは,14にも及ぶ医療専門職の教育を行っている大学ならではの特色ある教育プログラムである。 |